サッポロビール株式会社(渋谷区恵比寿・代表取締役社長 福永勝氏)は、9月30日、飲食店向けに「麦とホップ」の樽詰10L・20Lを全国発売した。08年、CVSやスーパーなど家庭向けに先行発売され、すでに5億本(350ml缶換算)を突破している人気商品だが、そのクリーミーな泡と切れ味感は、まさに「ビールと間違えるほどのうまさ」と定評通り。ビール系飲料「新ジャンル」の飲食店向け樽詰としては業界初であり、値段もビールと比べて断然安い!とあって業界は大注目。居酒屋を始め、すでに導入ラッシュが起こっている。
日本経済の先行きは見通しが付かず、残業や給料カットで財布の紐が堅くなっている昨今、ビールと同じようなアルコール飲料を外で安く飲めるというのは消費者にとってモーレツに有り難いことだ。飲食店にとっても、ドリンクメニューの最低価格を引き下げられることでこれまで足を止めなかった客など幅広い層への誘い水となり、集客に効果的な上、帰り際、レジで支払いを済ませた際の「思ったより安かった!」という満足感を感じてもらえることで、自然にご贔屓店へと格上げさせることができる。
まさに、客にとっても、飲食店にとっても、メリット尽くしの新商品「麦とホップ」樽詰。導入に際して、早々に客から尋ねられる可能性大の「ビールじゃないなら、麦とホップって何なの?」という疑問を、ある客と店主の会話を一例に解き明かしておこう。
(街場の居酒屋。入り口には生ビール500円、「麦とホップ」350円と大きく張り紙。
「麦とホップ」を注文し、一息で飲み干したサラリーマン風男性客がひと言......)
客「ぷは?、やっぱりビールは旨いね」
店主「・・・あの、それはビールではございません」
客「えぇ、違うの!? でも泡の感じも味もビールじゃない。じゃあ発泡酒か。」
店主「いえ、発泡酒でもございません」
客「?? ビールでも発泡酒でもないなら、いったいなんなの?」
店主「一般的には"第3のビール"と呼ばれているものです。メーカーは"新ジャンル"と説明しています。うちの店はビールを飲むお客様が大半なんですが、ビール党の方々にも、これはしっかりした味だと非常に喜ばれてます」
客「確かに、こんなにコクや味の厚みがあって。泡立ちだって本格的だしね」
店主「滑らかな泡にすっとした切れ味、ほどよい苦みと、味や飲み口には徹底的にこだわって創られた商品なんです。コンビニやスーパーでは発泡酒や新ジャンルが沢山売れていますし、飲食店向けでも発泡酒の樽生が好調と聞いていました。ですから我々は常々、飲料メーカーの方々に「飲食店向けに新ジャンルを発売できるならば、需要はありそうだよ」と話していたんです。そこへきて登場したのがサッポロビールの「麦とホップ」です。 ビールの主原料である麦芽・ホップ・大麦を使用した発泡酒と大麦由来のスピリッツのみを原材料に使っているので、ビールと同じうまみの素がしっかりと凝縮されている。しかも、原材料の発泡酒は、従来の発泡酒に比べて3割長く熟成させることで素材本来のうまみを十分に引き出していて、よりビールに近い味になっているんです」
客「なるほど。でも、そんなに手間がかかっていて、どうして安いの?」
店主「価格を安くできたのは、酒税の関係です。スピリッツが入っているのでリキュール(発泡性)に区分されるのです。だから発泡酒より税率が低いんですよ。お客様に対して今までよりもかなりお安く提供でき、店としてはしっかり利益もとれるので、我々も助かっていますよ。この商品を扱うことで集客効果も期待できます。店先に「麦とホップ 樽詰 350円?」と表示すると以前より客足が集まるんです。一杯の値段が低くなるため客単価が下がる懸念はありますが、一人あたりの飲まれる杯数が増えるので、結局収益的には上がりそうです。本当に、この不況下においては大変嬉しい商品ですよ」
客「ふ?ん、いい商品が生まれたね。我々としても、安いのは助かるからな。よし、明日は会社の連中を誘ってまた飲みにくるよ」
店主「はい、ぜひ!! お待ち申し上げております。毎度、ありがとうございます!!」