UP FRONT

2005-06-30

“第3次渋谷大人化計画”が動き出した!
〜神南エリアから宮益坂下までの“アッパーストリート”に注目。
話題は大人のクラブ「キャメロット コート」誕生

7月15日(金)、渋谷神南1丁目に大人のためのクラブ「キャメロット コート」がオープンする。プロデュースは「FULA」「Club the Earth」をはじめ、東京のクラブシーンを牽引してきた株式会社ジンテージ。2000年4月の「マークシティ」開業以来、渋谷ではさまざまな"大人化計画"が着々と進行してきた。2005年の夏、その火の粉は神南エリアに飛び火したようだ。いま注目される“渋谷アッパーストリート”周辺の動向と「キャメロットコート」をクローズアップする。

■第2次大人化計画によって“ドーナツ現象”が進む

渋谷
「渋谷大人化計画」を考える場合、商業施設の開業が目に付く。ここでは渋谷大人化計画を第1次から第3次に分けてみたい。
そもそも、渋谷大人化計画のきっかけとなった大人化計画の第1次は2000年4月の「マークシティ」開業だ。渋谷エクセルホテル東急と合わせ、オトナ発信地としてオープンした。
第2次は、2001年11月に渋谷パルコのレストラン階が『DINING & GARDEN PARCO』として生まれ変わり、「渋谷エリアに大人のナイトライフ・スタイル空間」が誕生したあたりといえるだろう。パルコは、ついで2002年4月にも「ゼロゲート」を開業させ、大人の集客を目指したようだ。第2次は、大人化の波が西から北にシフトしたと言えるだろう。
また、2002年には246沿いの東急電鉄本社跡地に「セルリアンタワー東急ホテル」が開業し、大人の遊べる食空間もいくつか誕生した。さらに、マークシティの裏の道玄坂上に開業したE・スペースタワー(グローバルダイニングの「権八」「レガト」が出店)が誕生した。
しかし、この第2次までの大人化計画で実際に渋谷の街ナカに大人が流入したかというと、残念ながら失敗に終わった。街ナカは相変わらず、ハイティーンから学生、20代前半のヤングが占有し、一度は足を入れた大人も長続きしなかった。むしろ渋谷の周辺に大人向けの施設や店が増えたために、“ドーナツ化現象”が起きてしまったのだ。


渋谷にそびえ立つマークシティ

マークシティの井の頭線付近

飲食店案内看板

パルコパート1外観

「DINING&GARDEN PARCO」


マークシティから道玄坂上に抜けたところ右E・スペースタワー


E・スペースタワー

セルリアンタワー東急ホテル

セルリアンタワーの飲食店


ZERO GATE

■神南エリアを貫く“渋谷アッパーストリート”はできるか?

渋谷
その後、大きな大人化計画は見られなかったが、2004年7月に「NAVI Shibuya」がオープンする。イデーRプロジェクトが手がけた商業ビルは、大人が楽しめる飲食ビルとして生まれ変わった。とくにこのビルの最上階に入ったゼットンの「神南軒」は恵比寿や西麻布からの大人客を集めてヒットした。これとほぼ同時期に、タワーレコードの目の前にシダックスが「東京メインダイニング」をオープンした。ここのプロデュースを手がけたのは元スティルフーズのチームだった。
ついで、2004年10月には渋谷1丁目に「ピカソ347」が開業。一階のカッシーナ経営のカフェ「IXC CAFE」などをはじめ、上階にはプールが望める高級リゾートホテル風のエステやカフェ&ダイニングの入った大人客向けの商業ビルが開業した。その次が、2005年4月の「神南坂フレーム」、7月の「キャメロットコート」となる。
つまり、第3次の大人化計画は神南エリア手前付近で巻き起こっていると考えられる。この第3次の動きを地図上で見渡すと一つの道が浮かび上がる。「ピカソ347」から「タワーレコード」の横を通り、神南坂の下をつなぐ道だ。「キャメロットコート」がオープンして多くの大人がこの付近を闊歩するようになれば、この道は、いわば“渋谷アッパーストリート”とでも呼べるような大人の通りになるのではないだろうか。ちなみにこの通り沿いにある勤労会館1階には、カフェブームを牽引した「yusoshi」が移転した「kurage by yusoshi」がオープンし、人気を集めている。今回、渋谷・神南エリア、そしてアッパーストリートという“面”や“線”が生まれれば大人も定着することになるだろう。


NAVI Shibuya

シダックス TOKYO MAIN DINING

■渋谷に大人を呼ぶスポット「キャメロットコート」オープンへ

渋谷
大人の遊び場が誕生するのは、複合商業施設「神南坂フレーム」の地下。以前「12ヶ月ビル」だった同施設は2005年4月29日に1、2階に10店のファッションショップ、3階に3店のヘルスケア系店舗が出店する新しい商業ビルへと生まれ変わった。「キャメロット コート」はBF(地下2階)にオープンする。ホワイトとブルーを基調とした店内は、クラシック&モダンを融合させたスペース。イタリア製の大理石がゴージャスにちりばめられた店内は、ダンスフロア、VIPルーム、SUBVIPルームから成る全220席の大箱。男性24歳、女性22歳の社会人を中心ターゲットとした大人のクラブを目指す。GF(地下1階)には、レストラン、アネックス、ラウンジから構成される「カリーノ」がオープンする。レストランには、13の個室・半個室全席にipodとBOSE製のipod 専用サウンドシステム「Sound Dock」が設置され、思い思いのサウンドを楽しめる日本初のレストランとなる。アネックスは128席。パーティーやイベント利用が可能な第二のクラブスペース。ラウンジは白一色で統一された30席のエグゼクティブスペースとなっている。料理は同社が展開する六本木の「レストランマコ」の料理をベースに、インターナショナルキュイジーヌを提供する。

株式会社ジンテージ代表取締役の沖隆治氏に同店が目指すところを聞いた。

編集部:同店を出店するきっかけをお教え下さい。沖:やはり背景には渋谷を大人の街にしたいという狙いがありました。昨年の12月にお話をいただき、出店を決めました。編集部:神南エリアは大人というイメージはあまりありませんが。沖:「FURA」もそうですが、ウチは何もない場所に大勢の人を集客した実績があります。これまでのクラブ、飲食店経営で得た6万人の顧客データがありますのでよい箱を作ればよい客層を呼べるという自信はあります。やはり渋谷は山手線の駅ですから、アクセスが抜群にいい街です。例えば、大手町、丸の内で働き、クラブで遊ぶ女性は世田谷区、目黒区周辺に住む人も少なくない。ならば、銀座でも六本木でもなく、渋谷の方がアクセス面ではだんぜん遊びやすいはずです。
■“東のジーニアス”に対向し、“西のキャメロット”を目指す

編集部:大人のためのクラブとのことですが?沖:いま考えていることは、20時までに女性に300人に入っていただきたいと考えています。クラブで遊ぶ女性の行動パターンはまず、どこかで食事をしてから二軒目にクラブに足を向けるのが一般的となっています。ですから、木曜日のレディーズデイは、ワンドリンクプラスワンプレート、つまり女性のお客様には食事とワンドリンクサービスを無料で提供して、一軒目の食事の店としてもご利用いただきたいと考えています。編集部:他のクラブを意識されますか。沖:六本木などにあるクラブはあまり意識しません。銀座には「ジーニアス」という大人のクラブがありますので、大人のクラブなら"東のジーニアス、西のキャメロットコート"となればいいなと考えています。編集部:店内は大理石などが多く、ゴージャスな雰囲気ですね。沖:クラブといっても、あんまりかっこよくしてはいけないと常々考えています。せいぜい、クラブ業界の中で"おしゃれな店"というぐらいにしたいと考え、設計しました。例えば料理などでもそうで、例えばワンプレートの食事の企画でも当初、スプーンの上に料理を載せたワンスプーン形式で提供しようという声もありました。しかし、顧客の求めるものは、そんなおしゃれなものではなく、お皿の上に載った普通のハンバーグだと思うんです。そういう意味でも、過度にやりすぎないことは重要だと考えています。

キャメロット コート 店長 福居豊 店長プロフィール

「キャメロット コート」店長 福居豊(ふくい・ゆたか) 18歳でディスコ、クラブ業界に入る。数々の有名ディスコ、クラブを経て、 東京・青山のクラブ「THE ORBIENT」店長に。「キャメロット コート」オープンにあたり、同店店長に就任。「イベント箱ではない、大人のクラブにしていきたい」と意気込む。
キャメロット コート

キャメロット コート
DJブースがあるフロア

キャメロット コート
レストラン

キャメロット コート
ラウンジ
キャメロット コート
■営業時間
クラブ 19:00〜midnight
レストラン 18:00〜24:00
ラウンジ 20:00〜3:00 金土祝前日 〜5:00
アネックス 19:00〜3:00 金土祝前日 〜5:00
■定休日
月曜日
■所在地
渋谷区神南1-18-2 神南坂フレームGF/BF
■面積
約280坪
■施設構成
BF(B3F)クラブ 800名
GF(B2F)レストラン 68席/ラウンジ 30席/アネックス 128席
■オープン日
2005年7月15日
■運営
有限会社キャメロット
プロデュース 株式会社ジンテージ

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