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2006-09-28
大型商業施設オープンラッシュ!カワサキ駅チョクに9/28開業。食関連の店舗はなんと合計約5,000坪!「ラゾーナ川崎プラザ」は日本の産業の夢の跡地、川崎の聖域を解放する……。
大規模商業施設のオープンラッシュが続く。JR「川崎」駅前にラゾーナ川崎プラザ(LAZONA Kawasaki plaza)が全300店舗を擁し9月28日(木)グランドオープンする。食関連の店舗は首都圏でも有数となる合計約5,000坪。東芝の前身、東京電気株式会社の川崎工場の跡地に生まれた当該施設はカオスの街でどのように受け入れられていくのだろう。
改札抜けて1分。突如現れる圧倒的な広場空間!
JR川崎駅改札を抜けて左手、西口方面へ向かう。突如としてオープンエアの開放感に包まれる。駅に直結する「ラゾーナ川崎プラザ」の2階部分のこの広場は直径約60メートル。下車ほんの1分で、これほど圧倒的な空間の広がりに対峙することには新鮮な驚きがある。広場正面の商業施設のデザインを特徴づけているのは長さ約170メートルの巨大な屋根(ルーファ)と、それを支える列柱。ユナイテッドアローズ原宿本店や銀座資生堂ビルを手がけたスペインの建築家リカルド・ボフィル氏による設計で、ギリシアの古代神殿を思わせるシンプルながらも力強いデザインだ。
「都市部の利便性・ファッション性」と「郊外のゆとりある日常」の融合を目指し、大型複合エンターテイメント施設「ナムコ・ワンダーパーク ヒーローズベース」、シネマコンプレックス、スポーツクラブといった、買物空間だけにとどまらない、時間消費型施設・コミュニティ形成のための施設を充実させているのも特徴だ。施設内の物販は「ユニクロ」や「無印良品」、「ダイソー」「アカチャンホンポ」といった郊外型商業施設の定番店舗が親しみ易さ、値ごろ感を出す一方、「バナナリパブリック」「コーチ」などの高級路線店の出店でバランスをとっている。
最大の集客力が期待される1階フード関連の物販では、総菜やスイーツで百貨店レベルの店舗を揃えた。消費者の購買意欲を十二分に刺激する堂々の1000坪、86店舗の誘致となった。
どちらに軍配?“フードコート”VS“レストランフロアー”
食料品物販ゾーン、食品専門スーパー「三和」と並び1階の目玉となるのはフードコートだ。バリ島風のモチーフや天井に回るファン、随所に配置された樹木で「リゾートに建つ邸宅」をイメージし、約670席を設けた。
の人気ラーメン店や冷麺・石焼チヂミの「ぴょんぴょん舎 オンマーキッチン」が神奈川初出店となり、パスタの老舗「壁の穴」、洋食「鍋の中」も新業態として登場している。フードコート内の多くの店舗が酒類を扱い、“フードコート=ファミリー向け”というイメージを払拭する。全面禁煙の飲食店がふえる中あえて「分煙」とした。つまみとしてのフードの選択肢の幅も広く、会社帰りのサラリーマンの軽い一杯にも応える。
4階のレストランフロアーに目を移す。ドラフトビールがひそかなブームとなる中、ベルギービールのみ70種を取り揃えたビアレストラン「ベルジアンビアカフェ パトラッシュ」がダイアモンドダイニングの新業態として出店している。800種以上の地ビール銘柄を持つというベルギー、その醸造所をイメージした店内は、巨大な木樽とビールボトルで作られたシャンデリアが目を引く。
肉や魚介だけでなく、パスタやリゾットといったイタリアンのメニューを鉄板で調理する「鉄板焼 S」は、各テーブルに保温用として80℃前後に温度設定された鉄板を設置。料理を最後まで“熱々”のまま味わえるという趣向だ。
レストランフロアーは全28店舗。大型商業施設おなじみの店舗が並び、安心感はあるものの消費者には没個性的とも映りかねない。1階フードコートがお酒も楽しめバラエティーに富み、値ごろ感もあり“使い勝手が良い”だけに、いかにしてこの4階まで人々の足を向かせるか工夫が求められそうだ。「トラベルカフェ」がなんと3店舗!
「ラゾーナ川崎プラザ」内に3つの「トラベルカフェ」が出店した。2階の店舗は大阪で人気のロールケーキ「堂島ロール」を看板商品に持つ「パティスリー モン シュシュ」とのコラボレーションによる“スイーツカフェ”、4階にはJR東日本とのコラボレーションで旅情報を発信・提供する“カフェラウンジ”スタイル、HMVとのコラボレーションによる“ミュージック カフェ&バー”の形態と、それぞれ業態を異にしている。
「ラゾーナ川崎プラザ」が掲げる3つのテーマ「旅」「音楽」「食」。これらの要素を包含し、店舗として具体化するという事業者側の希求に、株式会社「トラベルカフェ」の“新業態開拓”に対する柔軟かつ前向きなチャレンジ精神が応え、今回3店舗出店の運びとなったようだ。
「トラベルカフェ」は世界各国の空港や
ホテルのラウンジ、街の風景を反映した店舗づくりがおもしろいのだが、当施設内でいえば2階のスイーツカフェはパリ風、HMV併設店は“昼間からバーボンが飲める”ちょっとワイルドなアメリカンダイナーといったおもむき。カフェラウンジ店は季節ごとに国を変え10月まではスペインをテーマに、その後はクリスマスをイメージした国を表現する予定となっている。
ホテルのラウンジ、街の風景を反映した店舗づくりがおもしろいのだが、当施設内でいえば2階のスイーツカフェはパリ風、HMV併設店は“昼間からバーボンが飲める”ちょっとワイルドなアメリカンダイナーといったおもむき。カフェラウンジ店は季節ごとに国を変え10月まではスペインをテーマに、その後はクリスマスをイメージした国を表現する予定となっている。カオスの街、川崎で「ラゾーナ川崎」が生きる道
代官山や自由が丘、吉祥寺と並んで最新の「住みたい街ベスト10」に堂々その名を連ね人気急上昇中の「武蔵小杉」を沿線に持ち、また当該施設に併設、667戸がすでに完売となった「ラゾーナ川崎レジデンス」の竣工も来年3月に控えている。「どうせ買い物するなら東京、横浜へ」という近隣、近郊の住民の嗜好を転換させることがこの「ラゾーナ川崎プラザ」には期待される。
1908年より東芝の前身、東京電気株式会社の川崎工場として、1945年には堀川町工場とその名を改め、1999年9月に幕を閉じるまでおよそ100年にわたり東芝の新製品や新技術を世に送り出してきたこの地。その事業内容の機密性から、地元住民にとっては長く“聖域”となってしまっていた側面があった。今回この「ラゾーナ川崎プラザ」の開発に伴い日中自由に往来できる道路を整備し、周辺住民に生活動線を提供することが可能となった。
生活感がにじみ、ある意味人間くさいともいえる混沌の街、それが川崎の川崎らしい景色である。そこに誕生した
この「ラゾーナ川崎プラザ」。旧工場から移設した出雲神社やポンプのオブジェ、小川の底に埋め込まれた工場の鍵、移植された72本の樹木。この施設内にちりばめられている数々の遺構から、単なる商業施設の意味を超え、失われた川崎の原風景をどこかに残す有機的なものでありたいという意気を感じる。
【施設概要】
所在;神奈川県川崎市幸区堀川町72-1
土地所有者;株式会社 東芝
事業者;東芝不動産株式会社・三井不動産株式会社
施設運営者;東芝不動産と三井不動産の共同出資会社による運営を予定
敷地面積;72,013m2
階数;地上6階、地下1階
延床面積;172,303m2
店舗面積(貸付面積);79,294m2
店舗数;300店
店舗営業時間;専門店10:00〜21:00
飲食店11:00〜23:00
ダイニングセレクション10:00〜22:00
(一部異なる店舗あり)
駐車場台数;約2,000台
駐輪場台数;約3,200台
設計・デザイン;株式会社山下設計、リカルド・ボフィル
施工;清水建設株式会社
年間想定売上高;350億円(「ビックカメラ」売上は除く)






