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ジンギスカンブームにモンゴル力士人気が波及!
いま「モンゴル料理」が注目されるワケ
「ジンギスカン」の人気が続いている。 “羊肉”はヘルシー志向の現代人の心をがっちり捉え、牛・豚・鶏に続く「第4の 肉」の地位を得た感がある。その“羊肉”をメインとする「モンゴル料理」に今年は 注目が集まりそうな予感だ。
【2006年上半期も人気は健在?!「ジンギスカン」】

“ヘルシー”の冠なしにヒットはありえないのがフード業界の定石。「ジンギスカン料理」のブームも“ヘルシー”の波に乗って現在進行形だ。『北前そば高田屋』『とり鉄』などの外食チェーン店を有するタスコシステムも、ジンギスカン料理の自社ブランド『ヤマダモンゴル』のフランチャイズ展開に力を注いでいる。その店舗拡大の勢いには、一時の“ハヤり”では終わらせまいという意気込みを感じずにはいられない。
【「羊肉」ブームが火をつけた!「モンゴル料理」に注目!
キーワードは「文化体験型」店舗】

ちなみに「ジンギスカン」はその名から勘違いしがちだが、北海道生まれの“郷土料理”であってモンゴル料理ではない。ただ「羊肉」はジンギスカンブームを機に健康志向の現代人の心をがっちり掴んだようだ。「羊肉」は脂が37℃で固まるため体内で吸収されず、実際ヘルシーといえる。その「羊肉」ブームと角界のモンゴル力士勢の活躍にも後押しされて、今年俄然注目を集めそうなのが「モンゴル料理」だ。 “ゲル”と呼ばれるモンゴル特有の移動式住居を店内に組み立ててその中で食事が出来たり、民族衣装を着ての記念撮影、馬頭琴の生演奏と「文化体験型」の店舗が多いのが特徴だ。
巣鴨の老舗「シリンゴル」では馬頭琴の生演奏が毎日行われ食事と共に楽しめる。
【若きモンゴル人店長「経営」にかけるひたむきなチャレンジ精神】
昨年11月亀戸にオープンした『大蒙古』も店内にモンゴルから取り寄せた“ゲル”を配し、また、お土産物ではない“本物の”民族衣装を着られると女性客にも評判のお店。この『大蒙古』の店長ジンガルさん、実は池袋の人気モンゴル料理店『故郷(ノタガ)』の女性オーナー、ナーリンさんのご子息なのだ。早稲田大学商学部で経営を学ぶ傍ら、この『大蒙古』の運営一切を任されている。

「いままであったモンゴル料理店では従業員はほとんどが私服でした。まず民族衣装をアレンジした制服を作り、従業員全員に着させることから始めました。」とジンガル氏。
肉は本場同様マトンのみを使い、枝肉を関節ごとに専用ナイフで丁寧に断つことによって、骨や髄から余計な臭みが一切出ないという。モンゴル風餃子の皮はもちろん手作り、中身はひき肉を使わず0.3ミリの角切りにすることで羊肉の旨味を最大限生かすという。料理はあえて日本人向けにアレンジしたりはせず、味付けも岩塩のみ。その本物の味・故郷の味を求めてモンゴル力士たちも頻繁に顔を出すらしい。

ジンガル氏のお母様で「故郷」のオーナーのナーリンさんはモンゴルの5つ星ホテルの支配人をつとめていたというキャリアウーマン。ご主人(ジンガル氏の父)の仕事のため1989年来日。2003年に池袋にモンゴル料理店をオープンし、あっという間にwebのレストランランキングで4000店舗中ベスト10に入る人気店にしてしまったその手腕は、ジンガル氏の明晰な経営理念にも影響を与えているようだ。
「この『大蒙古』のオープンは池袋の店がマスコミ等に多く取り上げてもらい手狭になったためということもあります。」とジンガル氏。「この店の従業員は全員モンゴル人なので“実体験”としてのモンゴルを語れます。私はこの店を通じモンゴル人を代表して、モンゴル文化・生活を伝えたいと思っています。」23歳の青年の意外なほど堅実な店作りに、ひたむきな情熱を感じる。
【日本人オーナーが伝えるモンゴルの「料理」と「実情」】


下北沢で店を構えて11年の『遊牧民』はモンゴル料理店の草分け的存在。昨年末から全てのメニューを「ワンコイン」にしたこともあって、さらに客足は伸びているという。オーナー自らそしてモンゴル人留学生の女性が作る料理はシンプルながらもなぜか懐かしいやさしい味だ。常連客のほとんどが頼む「アイラグ」という馬乳酒はモンゴルの伝統酒。ヨーグルトの酸味を強くしたような舌にぴりっとくる味はいかにも胃腸に良さそう。
オーナーの米山鞠子さんはもともとTV番組のプロデューサー。ドキュメンタリー番組の撮影のために訪れたモンゴルに「環境先進国」としての姿を見たという。「営々と自然と共存し続けてきたモンゴルの生活・文化に学ぶことがあるはず」という思いから帰国後すぐ同店をオープン。オープン当初は現地から料理人を呼んでの営業だったという。その後たびたびモンゴルを訪れ料理・文化を学ぶなか、「マンホールチルドレン」の存在を知り、2001年8月NPO法人「リ・アース」を立ち上げる。現在『遊牧民』の経営の傍ら、モンゴルが抱える貧困や過酷な社会問題に取り組んでいる。
「『遊牧民』では純粋にモンゴル料理を楽しんで欲しい。」と米山さん。「ただ、この11年でモンゴルは私にとって外国ではなくなりました。店内のポスターやチラシから、モンゴルという国の抱えているものに少しでも心を留めてくれる人がいたら、それでいいんです。」気さくにお客さんとビールを交わしながら語るその姿にはしなやかな強さがあった。
所在地:江東区亀戸6-60-1
TEL:03-5626-9898
営業時間:17:00〜00:00(23:30LO)
定休日:毎月第一月曜日
「故郷(ノタガ)」
所在地:東京都 豊島区 池袋2-63-6パレスガーデンミラノ1F
TEL:03-5951-8894
営業時間:17:00〜23:45(23:00LO)
定休日:なし
「遊牧民」
所在地:東京都世田谷区北沢2-12-10
TEL:03-3410-8204
営業時間平 日:17:30〜
土/日/祝:17:00〜
定 休 日:毎週月曜(但し祭日の場合は営業)
「シリンゴル」
所在地:文京区千石4-11-9
Tel: 03-5978-3837
営業時間 Open: 18:00〜22:30(L.O.21:50)
定休日 : 無休
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