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【地方レポート】
八ヶ岳南麓小淵沢発「話題のレストラン」
土と水から始まる「薬食同源」はブームのオーガニックを超えるか!?
いま、「地方発薬膳レストラン」に熱い視線!!
土と農と食作り、そしてレストラン経営を通じて日本型「薬食同源」を実践する「企業組合 ふるさと薬膳森樹」。全国の自治体から視察があいつぎ、高い評価を得ている「企業組合 ふるさと薬膳森樹」は、農村婦人たちが、家族の健康と地域の活性化を目指した活動がきっかけだった。
土と水・気候に合った日本型「薬食同源」
東洋には、薬と食物、その源は一つであるという考えがある。中国では「薬食同源」、日本では「食はすなわち薬なり」。よい土とよい水で育てられた旬の食物を、生産からメニュー開発、レストラン経営・販売に至るまで、成し遂げたのが山梨県小淵沢町の「企業組合ふるさと薬膳森樹」である。
中央線と小海線の分岐駅小淵沢から車で5分、八ヶ岳南麓、武田家ゆかりの信玄棒道が伸びる標高1000メートルの静かな赤松林の中に、「企業組合ふるさと薬膳森樹」の活動拠点、スパティオ小淵沢がある。

朝、「食と健康を考える会」の生産部によって作られた採りたて野菜が、レストラン「ふるさと薬膳森樹」に届けられる。「食と健康を考える会」は、「企業組合ふるさと薬膳森樹」の設立の母体となった女性たちのグループで、会員のほどんどが、「企業組合ふるさと薬膳森樹」にも出資している。高冷地である小淵沢の風土に適した作物が、低農薬・有機農法で作られており、泥付きの新鮮野菜は、併設する道の駅にも並べられる。

「ふるさと薬膳森樹」の料理は、東洋医学の五行配当をもとに「甘・酸・辛・苦・鹹」の五味、「熱・温・寒・涼・平」の五性を調和させた日本型の薬膳料理である。心臓に良い料理は赤の料理膳、肝機能に良い料理は青の料理膳、腎臓には黒、胃腸には黄色、肺には白の料理膳が、季節ごとに内容を変えて饗される。





ハーブを使ったオリジナル洋食は、子供にも大人にも親しみやすい味。甲州名物「ほうとう」や「とろろ御膳」、八ヶ岳の伏流水で作られた「延命そば」「延命豆腐」も好評だ。
家族の健康・地域の健康は食から
小淵沢町に女性75名で「食と健康を考える会」が作られたのは平成7年。名水を多く湧出し自然環境に恵まれた八ヶ岳南麓の高原も、別荘やペンションが多く建てられ、古くからの農業も遊休農地が増加し、大きな変革期を迎えていた。家族の健康を支え、この地域の大きな労働力でもあった農村の主婦たちが、安全で美味しい食材・食文化の育成と、地域の活性化を求めて立ち上がったのである。
平成8年農水省のリフレッシュビレッジ事業で小淵沢町が「スパティオ小淵沢」を開業する際、「食と健康を考える会」はその一角にレストラン「ふるさと薬膳森樹」をオープンさせた。平成9年7月には、できるだけ多くの人々が参加できる方法として、企業組合としてレストラン部門を法人化、現在に至っている。
設立時の参加メンバーの平均年齢は、民間企業でいえば定年にあたる60歳を超えていた。薬膳の勉強のために中国にもいき、食材やメニューの開発・研究の末たどりついたのは、小淵沢の風土を活かした日本型の薬膳料理。旬の野菜や豆腐などの地元の加工品を使い、郷土料理も取り入れ、季節に応じたバランスの良い献立を生み出し、レストラン経営を軌道にのせた。
レストランの売上は、平成15年度が4300万円で、そのうちの80パーセント以上(約3600万円)が、人件費・町内商店からの仕入れなどで、小淵沢町に還元されており、地産地消とともに大きな経済的効果を生み出している。
「食と健康を考える会」の活動はレストランへの食材提供に加え、売店や道の駅での販売、保育園への給食の提供、お年寄りへの食事サービス等、年々取り組みが拡大している。
平成18年3月15日小淵沢町は北杜市に合併された。「企業組合ふるさと薬膳森樹」は、「食と健康を考える会」の女性パワーの集結と、何よりも女性たちを支えた家族ぐるみ、地域ぐるみのサポートがあったからこそなし得たともいえる。
今後はより安全な食材の開発、新メニューの開発、リピーターの集客方法の拡大などに加え、次の世代への食文化の継承をも含め、「ふるさと薬膳森樹」に期待したいと思う。
店名:ふるさと薬膳森樹
店舗住所:山梨県北杜市小淵沢町2968-1
スパティオ小淵沢 内
電話:0551-36-3340
FAX番号 0551-36-3340
営業時間;11:00〜21:00
定休日:毎月1回(施設の休館日にあわせて
席数:ホール9テーブル36席・35畳の和室
ホームページ:http://www.nns.ne.jp/ent/spatio/
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