UP FRONT

2005-09-08

「上ル下ル西入ル東入ル」から四年。
「くずし割烹」とB級グルメが出会い新店「凹町」が開店。

日本料理の伝統を守りつつ、その枠にとらわれない独創的な「くずし割烹」を3800円というリーズナブルな価格で提供し、東京のレストランシーンに旋風を巻き起こした原宿の和食店「上ル下ル西入ル東入ル」。8月24日、同店の二階に新たな価値が誕生した。

原宿 凹町(ほこちょう)
まな板と同じ高さのカウンター席
原宿 凹町(ほこちょう)
カウンター席のイスはあえて高くしている
原宿 凹町(ほこちょう)
テーブル席
原宿 凹町(ほこちょう)
色紙
原宿 凹町(ほこちょう)
プレートメニュー
原宿 凹町(ほこちょう)
料理長の笠島伸一郎氏
日本料理の伝統を守りつつ、その枠にとらわれない独創的な「くずし割烹」を3800円というリーズナブルな価格で提供し、東京のレストランシーンに旋風を巻き起こした原宿の和食店「上ル下ル西入ル東入ル」。8月24日、同店の二階に新たな価値が誕生した。「凹町(ほこちょう)」のオーナーである株式会社アト・ワンズ代表の細川信一郎氏は語る。「どうせやるなら、まったく新しいことをやってみたかったんです」。
「男の別荘」をイメージしてデザインされた店内で味わえるのは、ワインに合う「くずし割烹」。ドリンクメニューに並ぶワインは、シャンパンが7銘柄、白が10銘柄、赤が15銘柄。ワインに合わせるのが、たくさんの品数を少量ずつ味わえる2940円の前菜プレート。日本料理ならではのあざやかな色彩がまず、客の目を惹く。細川氏の出身地でもある京都の町並みを象徴する“碁盤の目”をイメージしたオリジナルプレートには5枚の皿が乗せられ、それ自体がコースの流れを持つ。しかし、あくまでも前菜には違いない。凹町のさらなる楽しみは、アラカルト、そして〆(しめ)にある。「この店ではBをAで出してみたい、そう考えたんです」(細川氏)。B、つまりたこ焼きやラーメンといった、いわばB級グルメを和の職人の技で調理した料理があってもいいんじゃないかと細川氏は考えた。京都・東山で予約の取れない店として知られる「枝魯枝魯(ぎろぎろ)」の店主であり、「上ル下ル東入ル西入ル」のプロデュースでも知られる枝國栄一氏にその思いを投げかけ、凹町のコンセプトは現実のものとなった。「『上ル下ル東入ル西入ル』は『枝魯枝魯』のプロデュース店ですが、『凹町』は二店目にして初めて実現した、私たちと『枝魯枝魯』のコラボレーション店と言えるでしょう」。男同士だと、予約をしてコースで和食を楽しむことは少ない。だからこそ、朝方5時まで開いていて、ふらりと立ち寄れる店にしたかったと細川氏は説く。深夜に来店し、「フォアグラのたこ焼きこってりソース」で一日を〆ることができる店は他にないだろう。
店名は、祇園祭りを彩る鋒にちなんだもの。古くから鋒を守る町を「鋒町(ほこちょう)」と言った。この音の響きと、京都の奥深さをかたちで表現する凹の二つを掛け合わせ「凹町」という名が生まれた。「地下と二階ができたことで、この建物自体を一つの“かたまり”として見せられるようになった。つまり、この場所に発信性が備わったと考えています。どちらも京都を切り口とした店ですが、お互いが刺激し合うことで、新しい価値を発信していけると思っています」
果たして、ワンプレートの前菜、そして“BをAで出す割烹料理”は、東京のカジュアル和食シーンにどんな影響を与えるのだろうか。目が離せない。

店名 凹町(ほこちょう)
営業時間 18:00〜05:00
定休日 無休
席数 39席
運営会社 株式会社アト・ワンズ
住所 東京都渋谷区神宮前3-25-72階
電話 03-5771-0770

●プロフィール
株式会社アト・ワンズ 代表
細川信一郎(ほそかわ・しんいちろう) テキスタイルメーカーであり、デザイナーズブランド「DRESS CAMP」を展開する株式会社アト・ワンズ代表。「上ル下ル西入ル東入ル」「凹町」をはじめ、「フォンダ・デ・ラ・マドゥルガーダ」(原宿)、「左京ひがしやま」(銀座)など7店の飲食店を経営。

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