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        <title>編集長のつぶやき</title>
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        <language>ja</language>
        <copyright>Copyright 2012</copyright>
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            <title>「嗜好性の時代」がやってきた！</title>
            <description><![CDATA[<p>一等地よりも住宅街の店に客が溢れたり、同じエリアや通りでも勝ち負けがハッキリする時代。飲食マーケットは、実に複雑で分かりにくい時代になった。「価格の時代」から「価値の時代」へ、「価格を超える価値の時代」、そしていまは「顧客価値を徹底追求する時代」に移った。しかし、「顧客にとっての本当の価値とは何なのか？」を突き詰めていく必要がある。あなたが居酒屋経営者だとしよう。Aさんは「じっくりと日本酒を味わいたい」という動機をもって来店する。Bさんは「元気なサービスを求めて、気分を鼓舞したい」、Cさんは「ハシゴしてきた後だから〆のビールと軽い食事をしたい」という動機で来店。あなたは、この3人に同じメニューを勧め、同じサービスをしているのが現状だろう。しかし、ライフスタイルやマインドが多様化しているいまの外食客の来店動機は複雑だ。それに応えた業態づくり、メニューの絞込みを行わなければならない。<br /><br />その顧客の来店動機、顧客性向をカテゴリー化してみた。一つは「機能性」である。来店動機はハッキリしている。晩酌だったり、夜食だったり、デートだったり、あるいは接待だったり、と。これまでの顧客性向分析は主にこれに基づいていた。しかし、いまはこれに「コミュニケーション性」「メッセージ性」「嗜好性」というカテゴリーが加わってきた。「コミュニケーション性」とは、店と顧客、顧客と顧客の絆やつながりを大切に考える顧客性向のことだ。ソーシャルネットワーキングの発達とともに広がり、昨年の3.11震災でより深まったといえよう。「地バル」や「クラフトビール」業態はこれにあたる。次に「メッセージ性」。これは、理念、ミッションが明確な「意味ある店づくり」「社会的な価値追求」を目指す企業や店舗への共感動機。APカンパニーはまさにこのパターンだろう。ただ、一方的にメッセージを発しただけでは足りない。顧客の共感を呼び、顧客にとっての価値を高めるものでなくてはならない。<br /><br />そして、これから重要になってくると思われるのが、「嗜好性」だ。飲食は嗜好の世界、当たり前だ、と言われるかもしれない。たしかに、顧客の好みや高級食材、珍味などへのこだわりは昔からあるし、特定のシェフがもてはやされた「職人の時代」はかつてあった。しかし、私が言いたいのは、その価値観が一般の飲食マーケットに降りてきているということだ。食材や味付けに徹底的にこだる。日本酒もワインも、そしてビールもこれからは「嗜好性」の色が強まってくるだろう。ただ、これからの職人、料理人は高みにいて、自分の技に溺れていてはいけない。いまや顧客もプロ化していることを忘れてはいけない。「嗜好性」を求める顧客のところに降りて、顧客とともに「飲食の道」を追究することが肝要だろう。価格もカジュアルであることに越したことはない。食材ではなく、技でその隘路を突き抜けるべきである。このカジュアルゾーンの「嗜好性」のマーケットは、まだまだ開拓の余地が大きい。<br />&nbsp;</p>]]></description>
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            <pubDate>Thu, 02 Feb 2012 13:33:59 +0900</pubDate>
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            <title>軸をズラして「新しい価値観」をつくれ！</title>
            <description><![CDATA[<p>2年前に撤退し、昨年末に新たにアーネスト・M・比嘉氏（ヒガ・インダストリーズ代表取締役）の下で再出発したハンバーガーチェーン「ウェンディーズ」。1号店は表参道ヒルズの前、表通りから少し隠れた路地の1階と地下にある。昨日は私がフェイスブックで募ったメンバーで「商品勉強会＆試食会」を開催した。今回の同店の商品は、米国のスタンダードなビーフハンバーガーだけでなく、フォアグラを使った「フォアグラ・ロッシーニ」（1,280円）やトリュフを使った「トリュフ＆ポルチーニグリルチキン」（920円）などのジャパンプレミアムというラインナップがあり、それに興味があったからだ。講師は商品開発にあたった飯田真弓さん、ゲストには比嘉さん本人が登場し、新ウェンディーズに賭ける熱意を語った。比嘉さんは、「ウェンディーズの理念であるクオリティを追求するファストカジュアル業態を確立させたい。そのためには商品の材料と品質はもちろん、サービス、雰囲気も大事」と言い、価格ではなく「価値観で勝負したい」と強調した。<br /><br />商品開発にあたった飯田さんは、モスバーガーにも長くいたバーガー開発のプロ。いまは新富町の「ぶーみんヴィノム」を経営するかたわら、外食企業の商品開発コンサルタントを手がけている。飯田さんが解説する。「比嘉さんの理念をお聞きし、私のミッションはハンバーガーではなくブランドをつくることだと思いました。ウェンディーズは日本でも知名度は高いけれど、商品は記憶に残っていない。そのためには日本人の口に合うようなアダプテーションと差別化です。今回はビーフバーガーという既存の商品を磨き上げると同時に、&ldquo;突き抜ける&rdquo;ために他のバーガーチェーンに真似できないブランドの象徴商品として高級食材を使った日本店舗オリジナルの『ジャパンプレミアム』を開発しました。そのメイン商品がフォアグラバーガーです」。調理法にもこだわり、果物と野菜は店で仕込み、じゃがいもも1時間煮込む。そのスクラッチとクイックな提供を実現するオペレーションも確立した。したがって、新「ウェンディーズ」はあくまで展開を前提としたファストカジュアルを目指す業態であり、グルメバーガー店とは異なる。まさに「価値の時代」に対応した新業態なのだ。<br /><br />一方、「レッドロブスター」。こちらは日本上陸30周年。昨日は台場アクアシティ店で「30周年記念メニューリリーパーティー」が開催された。「レッドロブスター」は世界で600店舗、日本は現在22店舗。最初はジャスコグループが日本展開を開始、その後レインズ・インターナショナルに移り、いまは高級和食「暗闇坂宮下」（宮下大輔氏）などを運営するセリュックス（代表取締役・大塚啓氏）の傘下にある。「レッドロブスター」もかつては一世風靡したものの、新しい風を起こすことはできないでいた。大塚氏はその壁を突き破るために、独特の嗅覚を働かせ、沖縄に出店する。どこからでも入れるエントランスのない「バーハーバースタイル」の店をオープンさせて大繁盛店となり、この3月には沖縄2号店を開店する。また、30周年の今年は宮下氏プロデュースで、イタリアンの山田宏巳シェフやフレンチの牧村真哉シェフなどを起用して旬の食材を使った特別メニューを投入していく。大塚氏と宮下氏のコンビネーション力によって、日本ならではの&ldquo;新しい価値観&rdquo;を提供する「レッドロブスター」が生まれつつあるのだ。「ウェンディーズ」も「レッドロブスター」も業態の軸を少しズラし、商品やサービスをブラッシュアップすることによって、顧客に新しい価値観を感じさせることに挑戦している。外食チェーンビジネスも、「顧客価値」を追求することによって、まだまだ発展進化の余地はあると言えよう。<br /><br />&nbsp;</p>]]></description>
            <link>http://food-stadium.com/blog/2012/blog1858.html</link>
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            <pubDate>Thu, 26 Jan 2012 12:41:33 +0900</pubDate>
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            <title>2012年飲食トレンドはズバリ、「ネオ・トラ」！</title>
            <description><![CDATA[<p>2012年について、ゼットンの稲本健一さんは「リセットから新たな価値創造の年へ」と語った。　日本居酒屋協会理事長で「い志井グループ」のエムファクトリー長谷川勉さんは、年頭の同協会メルマガでこう書いている。「年末年始で僕が思った事は、今年は『リセット！』がキーワードのように思います。外食・居酒屋も昨年まで色々な業態ができ、マネタ業態ができたり・・・。食材についても、流通についてもしかり。商売の本質がブレて来ていたように思います。一番大切なことは、『最終的にお客様に喜んでもらうこと』が一番の目的なのです！見た目や、目先の問題ではないと言うことです。今年は、昨年を教訓に『原点』に戻り、総ての面において『リセット』して見直す一年になるのではないでしょうか！！」。今年の目標としては、「社員やアルバイトへの勉強会の回数を増やし、会社の理念やあり方、い志井のDNAをより強くすることに専念して行きたい」と。<br /><br />つまり、「リセットから再生への年」になるということだ。それは、飲食店の本来あるべき姿への「原点回帰」ということだろう。マネーゲームに踊った&ldquo;外食ベンチャーバブル&rdquo;も弾ける。金融、不動産業的な発想で伸びてきたビジネスモデルも破綻する。新興外食上場企業の明暗も分かれてくるだろう。まさに、「外食維新前夜」の様相を帯びてくるのではないか。では、なぜ「ネオ・トラディショナル」なのか。それは、長谷川さんが言うように、飲食の本質を取り戻すための「原点回帰」が求められているのである。「い志井」ならば、もつ焼きの職人技という「DNA」の強化がミッションとなるわけだ。「ネオ・トラ」は創業時代の伝統復活であり、同時にその殻を破って新しいスタンダードを創造する作業でもある。注意しなければならないのは、顧客がどんどん「プロ化」していることである。口コミやソーシャルメディアの発達で、顧客の「高度な体験価値」志向はとどまらない。「嗜好性の復活」と言い換えてもいいだろう。大人が愉しめる、本物志向というトレンドはますます強まってくるに違いない。<br /><br />「ネオ・トラ」は、伝統への回帰と同時に、その殻を破るニューコンテンツの創造。居酒屋業界を見渡しても、これから来るのは「ネオ大衆酒場」と「ネオ小料理屋」だ。「ネオ小料理屋」とは職人技を発揮する大将や女将がいて、こだわりの酒とハイクオリティな手作り料理を出店。かといって割烹ほどの値段ではなく、あくまで日常使いができるリーズナブル客単価の業態だ。「小料理屋」というトラディショナルをベースとし、そこに新しいコンテンツを植え込む業態だ。新橋「平木商店」などはその典型だろう。新橋生まれの三代目オーナーは焼き鳥名店で修行し、独立した。串焼きをベースにしながら、女性シェフによるレベルの高いバル料理が出る。焼酎はあえて黒糖にこだわり、もちろんワインも置く。ほっこりして、旨くで安い、懐かしくも新しい小料理屋なのだ。「ネオ・トラ」現象は居酒屋業態だけでなく、イタリアンやスペインバルの復活など、洋業態でも起きている。「ネオ・トラは」は&ldquo;食材の時代&rdquo;の終焉を告げるかもしれない。それは、産地や食材を売りにする時代は終わり、いい食材を使って当たり前、それよりも「どう調理するか」の技が問われるということだ。<br /><br />言い方を帰れば、飲食業界が「プロ相場」の時代なるということだ。しかし、だからといって、素人が戦えないということではない。素人でもプロ意識をもつことが重要である。「怠けたプロよりも、勉強熱心なアマであれ！」と言いたい。職人回帰の時代なのだが、技に溺れ、自己満足に終始するような職人は不要だ。つねに素人の目（顧客目線）をもち、時代の変化、顧客の嗜好の変化にスピーディーに対応し、常に新しいコンテンツを産んでいかなければならない。オーナーも、遊んでいてはいけない。現場に立ち、スタッフたちの模範にならなければならない。「暖簾」という名の&ldquo;ブランドDNA&rdquo;を濃くしていかなければならない。組織を存続させ、ブランドを磨き上げるために必要なのは、売上げよりも利益。しかし、大事なのは通帳の金額ではなく、信用という名の預金である。利益が信用を生むのではなく、信用が利益を生むというこも忘れてはならない。「ネオ・トラディショナル」に新世代が挑戦する時代が来た。<br />&nbsp;</p>]]></description>
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            <pubDate>Thu, 19 Jan 2012 13:22:02 +0900</pubDate>
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            <title>「ネオ大衆酒場」時代がやってくる！</title>
            <description><![CDATA[<p>下町やディープな飲食街に昔からある老舗の大衆酒場。常連さんが昼酒を楽しめるような伝説の古典酒場。そういった大衆酒場、古典酒場人気が続いている。とにかく酒が安い。定番の料理のクオリティが高い。安いだけが売りの激安居酒屋とは一線を画す。拡大志向の「ビジネス」ではなく、常連さんに満足してもらう真っ当な「商い」として、その街に必要なコミュニケーション機能を果たしている。このジャンルに果敢に挑戦している若手オーナーの「ネオ大衆酒場」がいまジワジワと増えてきた。客単価は2,000円前後だが、料理にも空間にも懐かしさと新しさが同居するような業態だ。今年は、好況への転換の兆しがないどころか、増税の動きや地震、原発問題などで底知れぬ不安感が漂っている。そうした時代の空気も、この「ネオ大衆酒場」への志向を後押ししそうだ。</p><p>1月11日に小伝馬町にオープンした「揚げ三兄弟」。串カツ、トリ天、生さつま揚げの名物三点セットが売り。ランチは溢れんばかりの天ぷらが乗った天丼一本。「鳥番長」「日本焼肉党」「豚大門市場」とヒット業態を飛ばし続けるバイタリティ岩田浩さんの最新業態だ。「揚げ三兄弟」は食事系と見せて、実は大衆酒場コンセプト。岩田さんも「ド大衆ですよ。ランチは15時までですが、15時からそのまま酒場になります。酒の値段は思い切って下げました。客単価は1,500円ぐらいになるんじゃないですか」と話す。驚くべきはアサヒスーパードライの大瓶が380円。大阪の串カツ店をリサーチしてきたところ、「390円の店があったので東京も負けてはならないと380で出すことにしました」と言う。揚げ物はすべて素材から手作り。串カツのネーミングも、玉ねぎが「徹子」、ナルトが「ハットリくん」など、遊び心が溢れている。</p><p>世田谷や杉並、目黒などの山の手ローカル駅の住宅街立地で「串カツ田中」を展開しているノート（貫啓二社長）も今年は集中出店する方針。1月14日に8店舗目となる学芸大学店（FC）をオープンするが、その後はやはり山の手エリアに絞った立地戦略で他社と差別化する。「串カツ田中」は関西風のベタな串カツ店だが、居酒屋定番メニューも揃っており、串カツ専門店と見せながら実は大衆酒場コンセプトなのだ。客単価は2,300円。常連客比率が高く、土日にはファミリー層も多いという。鶯谷に昨年末にオープンした「鳥椿」は、地元で長年続いた老舗店を看板ごと居抜きで引き受けて開業した。焼き鳥がメインだが、新店では遊び感覚でチューリップ揚げを名物にした。300円のハイボールをサイコロ遊びで当たれば半額、外れれば倍額（倍額といっても1リットルのメガジョッキが出てくる）で出す。こうした新しい試みが随所にあり、同店には「昔からの常連客もたくさん来てくれます」とオーナーの北野達巳さんは言う。今年は、岩田さん、貫さん、北野さんの&ldquo;ネオ大衆三兄弟&rdquo;の動向から目が離せない。</p><p>&nbsp;</p>]]></description>
            <link>http://food-stadium.com/blog/2012/blog1843.html</link>
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            <pubDate>Thu, 12 Jan 2012 12:36:44 +0900</pubDate>
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            <title>「同質化競争」から抜け出せ！</title>
            <description><![CDATA[<p>外食業界の人気ナンバーワンの経営者といえば、ゼットンの稲本健一さんだろう。彼は時代の空気や人々の心の変化を読む力に長けている。その感性を「Aloha Table」などの店作りに活かしている。彼は2010年の暮れに2011年の予測を問われ、「すべてがリセットされる年」と語っていた。あくまで業界のことであり、まさか未曾有の大震災が東日本を襲うとは思いもしなかったが、2011年はまさに「リセット」の年だった。3.11を機に飲食店の利用動機や価値観が大きく変わった。稲本さんは、「もう3.11前の時代には戻れない。あまりに変化が激しく次の時代への対応ができないまま終わった一年だった」とも言っている。では、彼は2012年をどんな年と読んでいるのだろうか？稲本さんはズバリ、「新しい価値が生まれる年」と予測した。「次の世代は、何かを生み出すことを求められている」。まさに、2011年はこれまでになかった新しい価値あるものを創る時代。これまでと違う業態やコンセプトの飲食店やビジネスモデルが飛び出してくる、そんな予感がする。<br /><br />飲食業界はどこかが流行ればそれを&ldquo;ベンチマーク&rdquo;と称して真似る。その結果、同じようなコンセプトや業態の店があちこちに生まれ、そのジャンルでの激しい競争が起こるという「同質化競争」を繰り返してきた。最近でいえば「低価格均一居酒屋」や「がぶ飲みワイン酒場」など。それらは一時的にマーケットを活性化するものの、市場に「新しい価値」を生み出したことにはならない。3.11以降、最も変わったのは「その店の存在理由を深く知りたい」「その店が提供する価値を共有したい」という人々の心の欲求だ。オーナーやシェフの店作りに賭けた夢や思いに共感し、料理やサービスに納得して初めてその店のファンになる。このことを飲食店側に置き換えて言えば、やはり「なんのために店をやるのか？」というミッションありきである。「自分しかできない何か」を見つけ、「それをやるために飲食店という舞台をつくる」という発想が大事なのではないか。こう考えれば、ひと真似なんかナンセンス。すでにあるものを組み合わせるのではなく、まだこの業界にないものを生み出そうではないか。「同質化競争」の罠からそろそろ抜け出そう！<br /><br />まず、新しいものを生み出す。それが価値あるものかどうか、評価は後からついてくる。売上げや店舗数は、その評価の大きさによって決まる。最初から売上げや店舗数などの数字を追いかけてはならない。ソーシャルネットワーク化が進めば進むほど、岡田斗司夫氏が言うように、どんな業界も壮絶な「評価経済」の渦に巻き込まれる。カネがモノを言う資本主義」社会から、「評価」によって価値が決まる時代に入ったのだ。「食べログ」に代表されるような「相互レビュー社会」であり、実名主義のFaceBook利用が日常化してくれば「ごまかしの効かない社会」になる。自分がイイいいと言っても、「あの店はダメだ」と低い評価が定着すれば市場から見放される。メディアなどの評価も「どの媒体が、誰が？」という発信者の信用が最も要素となる。広告とわかる評価は意味がないどころか弊害にさえなりかねない。つまりは、これから生き残るためには、コツコツと実績を積み重ね、中身（コンテンツ）への真の評価を「再生産」していくしかないのである。2012年は同質化競争から抜け出し、これまでにない価値を生み出した者こそが真の勝者への切符を手にすることができるだろう。<br />&nbsp;</p>]]></description>
            <link>http://food-stadium.com/blog/2011/blog1835.html</link>
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            <pubDate>Thu, 29 Dec 2011 12:20:35 +0900</pubDate>
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            <title>2012年は「クラフトビール革命元年」！</title>
            <description><![CDATA[<p>今年の4月、このコラムで「『クラフトビール業態』が動き出した！ 」という一文を書いた。「クラフトビール業態」が「ワイン業態」「日本酒業態」に続く&ldquo;価値軸ビバレッジ&rdquo;の強力アイテムとして見直されてきた。とくに最近、若手の飲食店経営者が「クラフトビール」の魅力に着目し、開業するケースが増えてきた。いまや「地ビール」というマニアックなイメージはなく、様々な表現ができるクリエイティブで洗練されたニューウエーブスタイルが「クラフトビール業態」だと指摘した。そんなニューウエーヴの旗手となった店の一つが2月にオープンした虎ノ門の「クラフトビアマーケット」だった。カウンターバックの壁面に取り付けた「タップ」と呼ばれるミニサーバーが30個も並び、まさにクラフトビールらしいこだわりとライブ感、そしてオシャレ感を醸し出す店。料理もビストロ系で、ワインバルならぬ「ビアバル」という新しい業態コンセプトを打ち出した。<br /><br />「クラフトビアマーケット」は虎ノ門と新橋の中間あたりの隠れ家立地にポツンと佇む。しかし、18時あたりから予約の客が続々と押し寄せ、19坪の小さな店はたちまちパンパンとなる。まだ31歳のオーナーの田中徹さんはワイン系のバルをビジネス街立地で展開する企業出身。「ワインバルでやってきたことをクラフトビールでやっている感覚です。ターゲットもサラリーマンや外国人ビジネスマンです」と語る。19坪で月商800万を売る。同店がヒットした理由は、「高い」「マニアック」というイメージを一新し、30種類のビールをグラス480円、パイント780円均一で提供したこと。敢えて薄利多売を目指し、ランチ営業で利益をカバーするという戦略で成功した。2号店を来年3月にオープンする予定だが、立地に選んだのはランチ難民エリアの神保町。クラフトビールの価格は、これまでグラスで700～800円、パイントでは1,000円を超える店がほとんどだった。田中さんは、そんなマーケットに風穴を開けたのだ。<br /><br />「クラフトビアマーケット」のもう一つの強みは、タップサーバー機器が優れていること。クラフトビールは種類ごとの温度管理や毎日のパイプ洗浄が命綱になるが、田中さんが導入したのはブリュワリーエンジニアの堀輝也さんの機器。デザイン性も優れ、管理や洗浄もしやすいという。その堀さんの最新作を導入した専門店が渋谷に登場した。12月18日に文化村の裏手にオープンした「Goodbeer Faucets（グッドビア・ファウセッツ）」である。壁掛け型のタップではなく、Uの字型のカウンターに囲まれたアイランド型の40タップのサーバーは、ビジュアル的にも圧巻。床下にパイプを通すことによって実現した。オープニングレセプションには、クラフトビール業界のキーマンが集合した。同店も均一ではないが、自社ブランドの「ニード」はグラス500円、パイント780円で提供。他ブランドのものはグラス650円から。全種類ピッチャーも3000円からで、まさに&ldquo;がぶ飲みクラフトビール&rdquo;のスタイルを提案している。ブルワー関係者も多く顔を揃えていたが、ベアードビールのベアード・ブライアンさんは、「クラフトビールはこれから革命的に伸びますよ。我々生産者も協力していきます」と熱く語っていた。2012年は、&ldquo;Craftbeer Revolution！&rdquo;の元年になるかも知れない。<br />■「『クラフトビール業態』が動き出した！ 」記事&rArr;　<a href="http://food-stadium.com/blog/2011/blog1366.html">http://food-stadium.com/blog/2011/blog1366.html</a><br />■「クラフトビアマーケット」記事&rArr;　<a href="http://food-stadium.com/headline/001357.html">http://food-stadium.com/headline/001357.html</a><br />■2012年1月30（月）「第2回フードスタジアム経営戦略セミナー『クラフトビール大研究』」開催！&rArr;　<a href="http://food-stadium.jp/service/next-q/">http://food-stadium.jp/service/next-q/</a></p>]]></description>
            <link>http://food-stadium.com/blog/2011/blog1830.html</link>
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            <pubDate>Thu, 22 Dec 2011 13:09:00 +0900</pubDate>
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            <title>脚光を浴び始めた「熟成肉」業態</title>
            <description><![CDATA[<p>「熟成肉」は、主に牛、ラム、ジビエなどの赤身肉を美味しく食べるために、アメリカやオーストラリアでは広く知られる技術だ。ドライエイジングとは、温度、湿度、風力を管理する特殊な熟成庫で肉を4～6週間熟成することをいい、その肉が乾燥熟成肉と呼ばれる。熟成庫では、麹、酵母、カビをコントロールさせ肉を熟成し、旨味を凝縮することになる。微生物により肉のたんぱく質がアミノ酸に変わり、ジューシーで柔らかく美味しさが増すという。しかし、熟成によって肉の重量が減るうえ、調理するときに表面についたカビなどをトリミングするためにロスも多く、それがそのまま原価に反映され、料理として提供するときはどうしても割高となる。それが普及のネックになっていた。このドライエイジング、すでに数年前から注目され専門の肉屋や、焼肉店などでオンメニューされているが、今年に入り、ワインブームとも相まって専門店がたて続けにオープンしている。高いというイメージを打ち破るチャレンジャーも登場してきた。<br /><br />ニュージーランドの肉輸入会社がオープンさせた「WAKANUI GRIL DINNG TOKYO」。独自に熟成させたニュージーランド産の牛、ラムが味わえる。霜降り肉人気の高い日本で、熟成した牛の赤身肉、ラムの美味しさの拡大を狙っている。同じく今年、赤坂にオープンしたのが、肉のスペシャリストを謳う「Specialita di carne CHICCIANO」。イタリア人シェフの手による熟成した牛肉の炭火焼をメインに、こだわりの生ハム、フランス製のロティサリーマシーンで焼くジューシーなロティサリーと、こだわりの肉料理を提供する。独特の熟成技術を駆使し、国産ジビエと自家製シャルキュトリー（加工肉）を提供する中目黒「ラ・ブシェリー・デュ・ブッパ」は、同じ中目黒に「フレンチデリカテッセン カミヤ」を12月9日オープンした。熟成肉は「サーロイン上300g&times;2（カフェドパリバター付）」(6800円)、「熟成キジ鍋折詰」（500g/9000円）など。レシピも付属しているので、熟成ジビエ肉が自宅で簡単に調理できる。<br /><br />熟成肉の老舗といえば、東京では田園調布「中勢以」、静岡県富士宮市の「さの萬」だが、これらの肉を仕入れて店で提供するのは、相当ハードルが高い。そのハードルを越え、自家製熟成庫をつくって「価格破壊」に挑戦したのが、大阪の炭火焼肉専門店の「又三郎」や東京の西日暮里と大宮に出店した焼肉店「エイジングビーフ」。「又三郎」は黒毛和牛の熟成肉を普通の焼肉店価格で出している。「エイジングビーフ」はさらに低価格で提供し、話題を呼んでいる。熟成肉をメインに、ビストロ＆ワイン酒場というコンセプトで中野に10月23日オープンしたのが「Tsui-teru！（ツイテル）」。「200g1480円！」で自家製熟成肉ステーキを提供。店の入り口に設えた幅3メートル、高さ2.3メートルの大きな熟成庫には、熟成中の牛、豚、鹿肉が塊のまま、時間経過毎に並べられている。そのダイナミックな光景には誰もが目を奪われ、熟成肉にシズル感を覚える。<br /><br />牛肉にアメリカンビーフを使うことで、通常100g・2000円以上はするという価格を100g・740円という破格値で提供することを可能にした。価格だけではなく、とにかく料理のクオリティが高い。同店を仕掛けたカオズの代表である鈴木潤一さんは、「肉をコンセプトとして、ちゃんとした料理を提供する普段使いのビストロ業態を手がけたかった」と話す。そして「いろいろと模索するなかで、まだ、日本で認知されていない熟成肉に興味を持ちトライすることにしました」とその経緯を話してくれた。日本国内では実際に熟成肉を提供する飲食店、資料が少ない中、自ら精力的かつ大胆な行動力で熟成庫、熟成肉に取り組み、オープンに至った鈴木さんの熱意が店の様々な点から感じられる。「Tsui-teru！」はカジュアルワイン業態の進化系としても注目すべきで、今後「熟成肉マーケット」が拡大していく起爆店になるに違いない。肉業態のトレンドも霜降りやホルモンから、赤肉志向に移ってくることは確実だ。<br />&nbsp;</p>]]></description>
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            <pubDate>Thu, 15 Dec 2011 11:38:30 +0900</pubDate>
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        <item>
            <title>街を変えるグローバルダイニング卒業生たちのパワー</title>
            <description><![CDATA[<p>その精力的な活躍が業界で話題になっている池袋のオリエンタルビストロ「AGALICO（アガリコ）」オーナーの大林芳彰さん。6月1日にオープンした「アガリコ」は20坪弱で月商900万円を売る超繁盛店。彼独特の嗅覚で選んだ立地は、誰もがあまり出たがらないエリア。故にそこで勝てば、瞬く間に&ldquo;地域一番店&rdquo;になる。その街、通りのランドマークになり、ブランドになる。大林さんはそんな店を次々に手がけていきたいと考えている。その彼が2号店に選んだ立地は北千住の西口のディープな飲食街。そこにわずか6坪の物件を取得し、「アガリコ1/3」を1号店からちょうど半年後の12月1日にオープンした。店名は1号店の3分の1広さから付けた。周りは昔からのベタな居酒屋などが並ぶ。隣は風俗店だ。「この地域に溶け込んで、常連さんをコツコツ増やしたい」と大林さん。6坪だがロフト席もあり、20席を設けた。店先にはおでん鍋のポトフを用意、テイクアウト需要にも応える。「6坪で300万円売りたい」と言うが、あながち無理な数字ではないかもしれない。<br /><br />地下鉄の高田馬場と早稲田のちょうど中間あたり、ラーメン店のほか、最近では韓国、タイ、ミャンマーなどのアジア系飲食店が急増している早稲田通り。「一風堂」はす向かいに11月11日にオープンした「キッチンV」西早稲田店。ここのオーナーもグローバルダイニング卒業生の浅岡憲さん。「アガリコ」と並んで池袋で話題の「ゴッチス」を青山剛平オーナーと立ち上げた。「ゴッチス」もいまや予約の取れない大繁盛店。その仕上がりぶりを確認しながら、独立の準備に入っていた。西早稲田を選んだのは「住んでるところに近いからです」と浅岡さん。店内はあえてハイカウンター、ハイチェアのバルっぽいつくりをせず、ゆったりと座れる広いカウンター、奥にも落ち着いて食事ができるテーブル席が並ぶ。「男前なグミ飲みワイン酒場」と打ち出しているが、流行に左右されないしっかりした「ザ・キッチン酒場」という印象を受けた。とにかくこの店は空気感がいい。浅岡さんが選んだ仲間もキャラクターが立っている。サービスの柿内勇樹さんは巨体だが、スーパーマリオファッションで客に愛想を振りまく。料理長の西山真一郎さんも楽しそうにフライパンを振る。<br /><br />グローバルダイニングを昨年退職し、4月に「アジアンビストロDai」たまプラーザ店、今年2月に藤が丘店をオープンしたプレジャーカンパニーの望月大輔さん。この9月27日に3店舗目となる新百合ヶ丘店をオープンした。南口を出て5分程歩いた商業施設の脇から少し坂を下った静かな通りに店はある。やはり、どちらかといえば目立たない立地。しかし、オープン後からたちまち人気店となり、常連も増えているという。望月さんの考える店舗開発は、「需要と供給がアンバランスな場所へ出店すること」。たまプラーザや新百合ヶ丘などの高所得者層はレストラン慣れしているが、住民が家の近くで楽しめる店がまだ少ない。その潜在的なニーズに目を付けて成功してきた。大林さん、浅岡さん、望月さんのほか、最近オープンしたグローバルダイニング卒業組には、自由が丘「mikiya'ｓ」（11月18日オープン）の竹本幹也さん、人形町「BALLONDOR（バロンドール）」の2号店「PAPIN（パパン）」を湯島にオープンした渡辺さんと堀部さんらがいる。彼らに共通していることは、「地元密着型立地戦略」に加え、「昔からそこにあったような内装」、そして「そのエリアにはあまりなかったグローバルダイニング仕込みの高度なサービス」である。これから、そのパワーがいろいろな街を変えていくに違いない。<br /><br />&nbsp;</p>]]></description>
            <link>http://food-stadium.com/blog/2011/blog1818.html</link>
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            <pubDate>Thu, 08 Dec 2011 12:25:08 +0900</pubDate>
        </item>

        <item>
            <title>「セグメント化戦略」に走る外食チェーン店</title>
            <description><![CDATA[<p>最近のワイン業態に代表される若い世代の飲食起業家たちの&ldquo;ピンポイントパワー&rdquo;はいまや飲食マーケットのあり方を変えるほどの流れとなっている。それに対し、マスマーケット戦略でリードしてきたチェーン系企業は、そうした起業家たちが産み出したヒット業態を後追いしたり、横並び的に広げた業態の数で勝負する量的な展開に走っているようにみえる。一見、セグメンテーション戦略にも見えるが、相変わらずマスを囲い込むための業態の着せ替えであることが少なくない。飲食すること自体に目的意識や価値意識が問われるいま、「後追い」や「着せ替え」では長続きしないだろう。チェーン系企業がこれから取り組むべき課題は、ターゲットや出店エリアの絞り込み、独自の価値軸にポイントを置くセグメンテーション戦略を中心にしたニューマスマーケット戦略ではないか。<br /><br />関西をベースにした上場企業の株式会社きちり。「KICHIRI」ブランドを要とした多店舗型企業の一つである。関東エリアでも「KICHIRI」ブランドを展開させているが、最近は新業態となる洋食業態「いしがまやハンバーグ」を駅ビル中心に積極的に出店している。また、先日もJR池袋駅のなかとなるEsola池袋の6階に和食業態「京おばけ」をオープンさせた。こだわりの出汁で作る京都スタイルの上品なおでんと総菜、関西名物のくじら料理をリーズナブルに味わえるのが特徴だ。女性を意識した独自な店作りで定評ある企業が仕掛ける新業態。駅ビルといった不特定多数の人が集まるマスマーケットのなかで、女性にターゲットを絞ったセグメンテーション戦略は注目される。タニタと提携した「丸の内タニタ食堂」の出店というニュースも女性層にはぐっと刺さったに違いない。<br /><br />日本人好みにアレンジした和洋総菜とベーシックな洋酒を軸にした洋系ダイニング「日比谷Bar」ブランドを展開する環境開発計画グループ。創業20年以来、分かりやすい洋酒業態を広げてきたが、新業態では日本酒カクテル専門業態の「SAKEHALL　HIBIYA BAR」を立ち上げ、話題を呼んでいる。店内に7つの蔵元barを設け、それぞれの蔵元の日本酒をベースにしたカクテルが楽しめる専門業態。日本酒専門業態自体、飲食マーケットのなかでもセグメント業態だが、同社が得意とするカクテル分野をベースに、さらにポイントを絞り込んだ日本酒カクテル業態は、まさにピンポイントマーケットを狙った戦略だ。株式会社サッポロライオンが仕掛ける「おおーい北海道　別海町酒場」（神田）。北海道の別海町役場の公認をバックに町のPRも兼ねる新業態。万人受けする北海道全域ではなく、あえて別海町というピンポイントに絞った地域限定業態は、「根室食堂」や「ご当地酒場北海道八雲町」のヒットに追随した感は否めないが、大手企業のセグメンテーション戦略としては注目される。<br />&nbsp;</p>]]></description>
            <link>http://food-stadium.com/blog/2011/blog1810.html</link>
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            <pubDate>Thu, 01 Dec 2011 10:49:15 +0900</pubDate>
        </item>

        <item>
            <title>2012年の「飲食トレンド」を読む！</title>
            <description><![CDATA[<p>このコラムで今年2月に書いた「2011年のトレンド予測」は以下の5点だった。<br />１、低価格居酒屋競争が終結し、単価上昇現象が起きる<br />２、「カジュアルワイン業態」マーケットが急拡大する<br />３、新世代の「日本酒専門業態」が増え、日本酒復権へ<br />４、「オンリーワンメニュー」で差別化する店が増える<br />５、ソーシャルメディア本格到来が店と客の関係を変える<br />3月に大震災があり、飲食マーケットも大きく揺れたが、おおむねこの5大トレンド予測は外れてはないだろう。「270円均一居酒屋」を打ち出した三光マーケティングフーズは、実質的に「低価格路線休止宣言」をした。カジュアルワイン業態の拡大はコストと品質のバランスをとりながら、巨大なうねりとなっている。いまや北は北海道、南は沖縄まで「ワインバル」「ワイン居酒屋」「ネオ・ビストロ」などが増殖している。銘柄、提供法にこだわる若いオーナーの日本酒の店も増えた。「魚金」グループの圧倒的なコスパメニューのような「名物料理」「新定番メニュー」を顧客に訴求する動きも広がっている。<br /><br />2012年は、こうしたトレンドがさらに加速し、厚みを増していくだろう。そして、以下の五つの新しいトレンドが到来してくるに違いない。<br />１、「日本の地もの」、いわゆる「ジャパンクオリティ」志向が強まる<br />２、「カジュアルワイン業態」の選別と「地バル」の台頭<br />３、「肉業態」の&ldquo;技あり&rdquo;進化が始まる<br />４、「ネオ・アジア料理」「ヒスパニック」業態が増える<br />５、「街バル」「街コン」がメガトレンドになる<br />１の「ジャパンクオリティ」は昔からあった日本の高品質の食材やお酒、高技術に裏づけされた新しい食材や飲料が改めて見直されるということ。「国産クラフトビール」「日本ワイン」「地酒」「国産マッコリ」「地野菜」「地魚」「醗酵食材」などへの需要がさらに拡大するだろう。なかでも、「国産クラフトビール」「日本ワイン」には注目。地方の優秀な中小地ビール醸造所（ミニブリュワリー）やワイナリーの生産者とのコラボの背景やストーリーに顧客は共鳴、共感する。「ドリンクで差別化」するチャンス到来でもある。<br /><br />２の「カジュアルワイン業態」の選別は、「ただ安いワインを置けばいい」というイージーな提供をする店が増え、「悪貨が良貨を駆逐する」動きが出かねないということだ。メーカーやインポーター、在庫一掃を狙うようなモラルなき酒販店などに頼らず、自分たちで銘柄を選び、品質管理を怠らないこと。顧客はすぐに見抜けるほどワインリテラシーが高まってきている。地域密着型、街のコミュニティ空間としてのマイクロスタイルの「地バル」は強い。一人客が気軽に通える雰囲気をつくることを心がけるべきだ。ワイン業態、クラフトビール業態の広がりとともに、３の「肉業態」の進化が起きつつある。個性の多様なワインやクラフトビールと合う赤肉の「熟成肉」、豚肉の加工品であるソーセージやパテなどの「シャルキュトリー」、そして「ロティサリーチキン」などがインパクトある新しい食材としてさらにクローズアップされてくるだろう。これらは作り手、出し手の&ldquo;職人技&rdquo;が問われる。仕入れ力や品質管理力の勝負となる。<br /><br />４の「ネオ・アジア料理」「ヒスパニック業態」は、アジア・中南米の食レベルの向上とともに、ハイクオリティなコンテンポラリースタイルが日本に輸入される。また、それらを日本的、東京的にアレンジしたネオスタイルが登場しつつある。韓国、インド、シンガポール、ベトナム、タイ、メキシコ、ブラジルなどのモダンテイスト業態がどんどん増えるだろう。料理だけでなく、ドリンクもまた然りである。HUGE新川氏のモダンメキシカン業態やグルーバルダイニング卒業生のアジアンビストロスタイルなどに注目。５の「街バル」「街コン」は、一つの駅エリアの飲食店が共同し「3,500円で5軒はしごで食べナイト飲まナイト」とか、男女同一人数で500人から1000人レベルで参加店をはしごしながら合コンするというもの。地域の飲食店同士のつながりが深まり、街ごと活性化できる新しいムーブメントだ。八戸で生まれたB1－グランプリがいまや開催ごとに数十億の経済効果を生んだように、地方で生まれた「街バル」「街コン」はメガトレンドになるに違いない。飲食店を通じた街おこしとして注目したい。<br />&nbsp;</p>]]></description>
            <link>http://food-stadium.com/blog/2011/blog1803.html</link>
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            <pubDate>Thu, 24 Nov 2011 15:09:10 +0900</pubDate>
        </item>

        <item>
            <title>いまなぜ、「ブランディング」なのか？</title>
            <description><![CDATA[<p>外食業界、飲食店の業界で「ブランド」と聞くと、何をイメージするだろうか？大手チェーン店ならば、「マクドナルド」や「スターバックス」などのナショナルブランドが浮かぶ。意識するとしないとに関わらず、いまや「マック」「スタバ」は人々のライフスタイルに取り込まれている。料理界では、いわゆる「老舗」やミシュランの星付きの高級店や有名シェフの名前が浮かぶ。しかし、ここ数年不振にあえいでいるファミレスチェーンや居酒屋チェーンは、企業名や店名はメジャーブランド化しているものの、あまりいいイメージを喚起しない。むしろ、「積極的には利用したくない」という意見が少なくないのではないだろうか。とくに、低価格競争を推し進めてきた安売り業態に対しては、厳しい見方が多く、せっかくの企業ブランドを自ら毀損しているような状況が続いているといっても過言ではない。収益至上主義に走る新興ベンチャーチェーンなどにも、トップの言動、宣伝や販促行為がブランディングと逆行しているケースが目立つ。</p>
<p>一方、中小の飲食企業や名もない個店はどうか。一部の企業や店舗を除き、「ブランディング」を意識して経営にあたっているところは少ないのではないか。そんな高尚なことより、日々の営業、集客、接客に追われているのが現実だろう。「いや、ウチは有名なデザイナーにロゴやサイン、ホームページをつくってもらいました」「メニューブックにおカネをかけました」「毎月、広告サイトに宣伝を出しています」と反論する向きもあろう。しかし、それらは「収益を上げるための手段」であり、「ブランディング」とは言わない。ブランディングコンサルタントの櫻田弘文さん（クエストリー代表取締役）は、「ブランディングとは手段ではありません。自社（自店）の価値をつくり、顧客と共有することであり、それ自体がミッション（目的）とならなければいけません」と言う。櫻田さんによると、「ブランディング」は企業なり店舗なりのミッションの確認から始まり、その目的に叶う価値を見付け、育て、形にし、そして顧客に伝える、入り口から出口までの一貫した作業なのである。</p>
<p>例をあげよう。名もなき八王子の居酒屋から都心に進出、ここ数年で急成長し、いまや出す店がすべて当たっているAPカンパニーは、「ブランディング」に成功した例と言えるだろう。ここに、同社の鮮魚業態「四十八漁場」1号店（アトレヴィ五反田）のリリースがある。タイトルのキャッチコピーは「魚の流通革命で日本の漁業を復興」とある。同店のコンセプトは市場を介さない&ldquo;猟師直結型居酒屋&rdquo;だが、そのバックボーンには、今後、魚食が世界的に広まり、このままでは2048年に天然の魚介類が壊滅してしまうという「2048年問題」があり、同店はその問題に取り組むことをミッションとした居酒屋なのである。店名「四十八漁場」の由来はそこにある。そのミッションを具現化したのが同店であり、店舗を増やすことによってその「価値」を育て、さらに大きな形にしていき、顧客を巻き込んで一種のムーブメントにしていく。APカンパニーの業態開発、店舗展開はまさに価値を生み出し、価値を伝える「ブランディング」に他ならないのである。大事なことは、同社のミッションの行き着く先が、「顧客価値の創造」＝「社会的使命の実現」であるということ。いま同社に学ぶべきことは、まさに「ブランディング」なのである。これから起業する人も、すでに飲食店を展開している企業も、まずミッションを立て、価値を見付けることから「ブランディング」を始めてみたらどうか。</p>]]></description>
            <link>http://food-stadium.com/blog/2011/blog1795.html</link>
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            <pubDate>Thu, 17 Nov 2011 14:53:20 +0900</pubDate>
        </item>

        <item>
            <title>「食中毒問題」と外食産業</title>
            <description><![CDATA[<p>食中毒事件が発生したのは、同社直営の鵜野森店（神奈川県相模原市）。10月23・24日に訪れた2組5名のうち3名にO-157の感染が認められたという。同社によると、カナダ産のハンギングテンダーを使用したハラミカットステーキの調理過程に原因がある可能性が高いとしている。幸い感染者は回復に向かっているが、この問題に対して、同社が発表を遅らせたのではないか（神奈川新聞のネットニュースが報じたあと8日にHPで報告と謝罪）との疑惑や、事件発生直後も井戸社長がツイッターで不適切な発言を繰り返していたことなどが問題視され、ネット上で大きな物議を醸しているのが現状だ。井戸氏については、私はかねてからその言動に疑問を呈し、ビジネスモデルについても「マネーゲームだ」と批判してきた。居抜きによって初期投資を抑え、店舗を増やしていく手法は間違いではないが、売上げ伸び率を最優先するあまり、外食チェーンの基本であるQSC、人材の育成をないがしろにしてきたのではないかと見ていた。優良なフランチャイジーが経営する店舗はともかく、一度訪問したある直営店の質の低さは目に余るものがあった。</p>
<p>だからといって、同社に「食中毒が起こるべくして起きた」とは言わない。外食産業において「食中毒」はいわば&ldquo;宿業&rdquo;のように付いてまわり、無くならない。今年は、4月に死者まで出した「焼肉えびす」が大きな事件になったし、6月には「牛角」も0-157感染を、9月には「ガスト」が赤痢感染を引き起こした。完成された調理マニュアル、徹底した衛生管理が行なわれているはずの大手チェーン店でさえ、「起きてしまう」のが食中毒問題なのだ。ただ、大手の場合はその対処法、危機管理体制が出来上がっている。そのための投資も教育も行なっている。しかし、売上げ、店舗数の拡大を掲げて突っ走るベンチャーチェーンは、利益を生まない「安全・安心」への投資をしないし、その意識も低い。そこが問題なのだ。外食チェーンの運営、展開には常に資金需要が伴う。もともと低い利益率の店舗ビジネスで収益を上げるには、店を増やすしかない。そのためには自己資金だけでは無理で、資金調達を銀行融資に頼るしかない。あるいは加盟金収入でセントラルキッチンや物流網を作るなど本部機能を整備拡充するためにFC展開をするしかない。</p>
<p>一方で、食材原価と人件費をいかに下げるかという効率経営を迫られる。店を増やしながら、徹底したローコストオペレーションを同時に行なわなければならない。人件費を下げるためには、厨房も職人を雇うわけにはいかず、アルバイト・パートに依存することになる。つまり、外食チェーンの顧客は「食の安全」をアルバイト・パートオペレーションに委ねていることになるのだ。そこに疑問を差し挟んではならない産業なのである。だからこそ、なお余計に「安全」についての徹底した投資や教育が必要なのだ。それは、店舗の現場でのマネジメントの問題ではない。最も問われるのは、その企業の経営トップの意識ではないだろうか。「食中毒を起こしてしまうかもしれない仕組みを内在している産業」であるということを前提に、外食企業のトップは「顧客の命を預かる産業」であるということを自覚し、「収益より顧客の安全を優先」というミッションを再度、確認すべきではないだろうか。その自覚とミッションをもてない経営者は、外食産業から去るべきだ。でなければ「外食産業＝危険産業」というイメージが増幅されるばかりだ。</p>]]></description>
            <link>http://food-stadium.com/blog/2011/blog1790.html</link>
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            <pubDate>Thu, 10 Nov 2011 13:52:37 +0900</pubDate>
        </item>

        <item>
            <title>「なでしこ酒場」のパワーに注目！</title>
            <description><![CDATA[<p>老舗の業務酒販店である神田小西が先日オープンした「ワインホール神田小西」。地下鉄、淡路町駅から1分ほどの距離のオフィス街だが、夜は人通りもまばらな自社物件倉庫の1階をいま話題のワイン業態の店に変えた。その陣頭指揮を取ったのが常務取締役の三澤一水さん。創業五代目の&ldquo;女将&rdquo;である。20坪40席、1800円から始まるワインは、カジュアルから高級ワインまで揃え、オープンキッチンでは鉄板グリル料理を提供する。すでに連日満席となっており、当初店に出るつもりはなかったという三澤さんも、「毎日現場に出ざるを得なくなりました」と嬉しそうに語っていた。ワイン不毛のビジネス街に突如現れたスケール感のあるワインホール。三澤さんのパワーは、この街をも変える勢いを感じた。<br /><br />一方、ＪＲ中央線・西荻窪駅南口にやはりいつも客で溢れかえる人気のバルが出現。スペインで出会ったバルに魅せられ、脱OLした佐藤緑さんが開業した「西荻バル」だ。語学研修でスペインに留学したものの、現地のバル文化に魅せられ、帰国後、準備を重ねてスペインバルを開業に至ったという。その大胆ともいえる積極的な決断力、行動力は、「なでしこ酒場」に共通する傾向でもある。今年3月にオープンした店は、そんな彼女のなでしこパワーで席を取るのが困難なほどの人気となっている。夏の終わりには本場スペインへスタッフとともに視察旅行に行き、メニューやイベント企画に即反映させるなど、全員で店を盛り上げている。同じ中央線・阿佐ヶ谷では&ldquo;なでしこ日本酒酒場&rdquo;が話題。常連の間では聖地扱いの「燗酒屋」だ。一人、着物に割烹着姿で接客する女将の作る和食の料理と日本酒が楽しめる。脱OLを果たし、店を立ち上げる彼女たちは、飲食業への転進の動機は驚くほどシンプルで、行動は大胆である。食べること、飲むこと、接客が好きだらからといった漠然とした思いを、あっさりと現実にする。<br /><br />&ldquo;なでしこパワー&rdquo;で大きく成長した企業も少なくない。その代表選手といえば、APカンパニー取締役企画本部長の米山順子さんだろう。私はまだ同社が八王子に本社があるときから、ずっと彼女のひたむきな行動力を見てきた。とくに料理とお酒に関して、妥協を許さない姿勢が、いまの同社の成長の原動力になっていることは間違いない。他には、個性的な業態を次々に生み出し、祐天寺「豆種菌」でいまの発酵食品ブームに火をつけたイイコの横山貴子さん。ベルギービールブームを巻き起こしたアクアプランネットの福政恵子さん、もつ鍋ブームを牽引した「もつ福」などを経営しているポジティブフードの畑久美子さん、「ブチ」でワイン系立ち飲みブームの火付け役となった東美の岩倉久恵さん、コンテンポラリーワインバー「マルゴ」の展開で急成長しているワルツの大竹信子さんら、いまや業界の&ldquo;台風の目&rdquo;といえる経営者たちからも目が離せない。<br />&nbsp;</p>]]></description>
            <link>http://food-stadium.com/blog/2011/blog1786.html</link>
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            <pubDate>Fri, 04 Nov 2011 07:49:48 +0900</pubDate>
        </item>

        <item>
            <title>「脱・米国型チェーン理論」のススメ</title>
            <description><![CDATA[<p>外食産業市場は、1997年に29兆円をピークとして下がり続け、いまは24兆円を割れ、さらに縮小するという予測が多い。私も、日々マーケットを取材して感じることは、確実にオーバーストア環境であり、チェーン店は&ldquo;機能&rdquo;として完成度の高いブランド以外は依然として、厳しい状況が続くのではないか。そもそも、「外食チェーンストアビジネス」が日本に登場してきたのは、1970年代だ。まだ40年の歴史しかない。そのほとんどは、米国からもたらされたファストフード、ファミリーレストラン業態。人口増加、成長するマスマーケットに対応して、スケールメリットを活かしながら展開していくことを前提として伸びてきた。そのチェーンストア理論に沿って、日本独自の居酒屋チェーンも登場し、これまた米国スタンダードのフランチャイズシステムを導入して急拡大を遂げた。<br /><br />1990年代に入り、グローバルダイニングを代表する「空気感とホスピタリティ」を売りにするニューチェーンレストランが台頭し、2000年代の外食業界は、「旧外食チェーンと新外食チェーン」の戦いになった。しかし、新外食チェーンは証券新興市場の&ldquo;IPOの罠&rdquo;に陥り、その最大の魅力だった「オリジナリティ」を失ってしまった。&ldquo;IPOの罠&rdquo;とは、個店ごとの斬新なコンセプト、空気感、ヒューマンタッチなホスピタリティサービスが売りだった企業が、証券会社の指導や株価対策として、エンドユーザーが欲していない無理な業態開発や店舗展開をせざるえなくなることである。いわゆる「顧客への裏切り」である。結果として、顧客離れに歯止めがかからず、店は閑散とし、優秀な人材も流出してまうという悪循環に陥ってしまった。&ldquo;攻め&rdquo;のスタンスだった新外食チェーンはことごとく低迷し、いまや「身動きが取れない」ところなで逼迫している新興上場企業も少なくない。それにトドメを刺したのは、リーマンショックと3.11東北大震災である。<br /><br />一方、「旧外食チェーン」はどうだろうか。人口が減り、外食のニーズが「マス」から「個のライフスタイル」に移るなかで、外食機能として残るのはＦＦ以外、私には成長のポテンシャルの絵が見えない。しかし、この業態も「中食」や「物販」との境界がますます曖昧になるのではないか。いま、問われることは、「外食チェーンのレゾンデートルとは何か？」ということである。わずか40年の歴史しかない米国型チェーンストア理論、バブル期のあだ花として躓いたが、いまだに総括されていない「ベンチャーリンク型ＦＣビジネスの失敗」。こうした外食業界の歴史を振り返り、今後の40年なり50年を展望したとき、これまでのルールや常識に従うののではなく、マーケットの正直な声に耳を傾け、顧客が真に欲することを白紙になってもう一度真剣に考えてみる必要があるのではないか。ヒントは日本の江戸時代に生まれた外食モデルやフランス、イタリア、スペインなどのヨーロッパモデルである。&ldquo;脱・米国型&rdquo;&ldquo;脱・チェーンストア理論&rdquo;がいまこそ求められているのではないか。<br />&nbsp;</p>]]></description>
            <link>http://food-stadium.com/blog/2011/blog1778.html</link>
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            <pubDate>Thu, 27 Oct 2011 13:43:33 +0900</pubDate>
        </item>

        <item>
            <title>「カジュアルリッチ」時代、到来の予感！</title>
            <description><![CDATA[<p>飲食業界で初めに「カジュアルリッチ」というキーワードを使ったのは、ゼットンの稲本健一社長である。昨年の夏、私が主宰していた経営者の集まりで稲本さんは、「時代はカジュアルリッチ！」と論を唱えていた。ゼットンの展開業態である「アロハテーブル」はまさにそのコンセプトを具体化した店である。ただのアッパーリッチではなく、リーズナブルな価格でカジュアルに楽しめるハイクオリティーな業態。&ldquo;成り上がりリッチ&rdquo;たちや星付き志向のグルメ族が高級フレンチやリストランテに行ったり、シャンパンバーで大騒ぎするような「リッチプア」スタイルではない。稲本さんはこう言った。「本当の価値はそんなところにない。これからは、サンダルで行けるようなレストランがいい。何かいい仕事をしたとき、自分をほめてやろう、そんなときにたまにシャンパンを空けられるような素敵なカフェがあればいい。僕たちのライフスタイルにあった空間やサービスを提供してくれるレストランやカフェがもっともっと欲しいと思いませんか？」。その自分のための&ldquo;本当の価値&rdquo;を求めるスタイルこそ「カジュアルリッチ」なのである。<br /><br />稲本さんが&ldquo;東京デビュー&rdquo;を果たした2000年頃は、気取らないで楽しめるクールなレストランがたくさんオープンした。稲本さんはじめ、ジェリーフィッシュの貞廣さん、バルニバービの佐藤さん、スティルフーズの鈴木さん、寺田倉庫の寺田さん、グローバルダイニング卒業生のADエモーションの中村さん、サイタブリアの石田さん、フルトシの古里さん、ちょっと遅れて独立したHUGEの新川さん&hellip;etc。当時、私は彼らの創り出す業態を「カジュアルダイニング」というキーワードで括って、雑誌で特集した。あの時代のDNAが、「価格から価値の時代」へのパラダイムシフトを誘引する&ldquo;新細胞&rdquo;として再び動き出したのかも知れない。その先導役を果たしているのが、HUGEの新川さんだろう。「リゴレット」各店はもちろん、代官山のモダンメキシカン「HACIENDA DEL CIELO (アシエンダ デル シエロ)」の成功はカジュアルリッチ時代到来のシンボルといえよう。その代官山に近く寺田倉庫の寺田さんが、5年ぶりの新店「IVY PLACE」をオープンするというので、大きな話題になっている。<br /><br />寺田さんといえば、天王洲の｢T.Y.HARBOR」、西麻布の「CICADA」など、どの店も素晴らしい空気感をつくりあげている。「IVY PLACE」はテラス付きの200席の大箱。飲食が低迷している代官山マーケットに大きなインパクトを与えるに違いない。やはり低迷しているスノッヴなエリアである白金にもカジュアルリッチ系の注目店がオープン。プラチナストリートでは、山本宇一さんがプロデュースした「ビオトープ」はいまや予約の取れない店になっているし、11月には恵比寿、表参道でカジュアルリッチな&ldquo;夜メシ&rdquo;スタイルをつくりあげた「マーサカフェ」が築80年の古民家を再生し、牛鍋とラウンジの一軒家レストランをオープンさせる。他にも、古里さんは銀座に新生「フルトシ」をオープン、角章さんも麻布十番でカジュアルフレンチの「NAKAMA」をプロデュースした。ワインの飲める「夜カフェ」も増えている。「ざわざわした空間で&ldquo;がぶ飲みワイン&rdquo;」ではなく、まったりしたカフェでちょっとリッチに美味しいワインと料理を楽しむスタイル。三軒茶屋「uguis」、西荻窪「organ」の紺野真氏の仕事にも注目したい。これは新しいカタチのカフェブーム到来を予感させる。時代は繰り返しながら、確実に進化を遂げている。<br /><br /><br />&nbsp;</p>]]></description>
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            <pubDate>Thu, 20 Oct 2011 08:04:23 +0900</pubDate>
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