編集長のつぶやき

【VOICE FROM EDITOR】2007-09-20

“MYG(丸の内・有楽町・銀座)ライン”完成の意味

“MYG(丸の内・有楽町・銀座)ライン”完成の意味

銀座ベルビア館、新丸ビル、仲通り「KUNIGIWA」、マロニエゲートと続いた“MG(丸の内・銀座)開発”が10月12日の「有楽町イトシア」開業で一つに結ばれる。街の“東高西低”人気に拍車がかかりそうだ。

9月1日、銀座マロニエゲートが開業したかと思うと、9月14日にはプランタン銀座が“食”ゾーンの充実を打ち出しリニューアルオープン、さらに10月12日、今度は有楽町駅前に45店舗の商業テナントを有するマルイを核とした「有楽町イトシア」がグランドオープンする。飲食施設そのものは話題の「クリスピー・クリーム・ドーナツ」ぐらいが売りで、チェーン店の新業態に頼るリーシングだったが、この位置に巨大複合商業施設が誕生する意味は大きい。


「有楽町イトシア」の登場によって、丸の内と銀座を繋ぐ街の“回遊性”が高まることだ。東京駅の丸の内口から新丸ビル、丸ビル、TOKIAを経由して、「KUNIGIWA」や新東京ビルの地下街に立ち寄りながら仲通りを歩く。ペニンシュラでアフタヌーンティーを楽しんだ後、有楽町に出る。イトシアを経由して外堀通りを渡ればマロニエ通りを挟み、マロニエゲートとプランタン銀座がある。ベルビア館やZOEを抜けて最後は、ブランドビルがひしめく銀座4丁目に抜ける。東京駅丸の内口からここまでの“MYG(丸の内・有楽町・銀座)ライン”が出来上がる。そして、銀座8丁目には9月20日ニッタビルがオープン。コリドー街を散歩して、汐留・シオサイトに抜ければ“MYGSライン”へと拡大する。

そして、11月になればもう一つのラインも出来上がることになる。東京駅北口で進んでいる「エキナカ GranSta(グランスタ)」が10月25日に開業。エキナカに45店舗の商業テナントがオープン。さらに11月5日には現在の大丸を南北に挟む形で、「GRAN TOKYO」のノースタワーとサウスタワーが開業、それを繋ぐ巨大な通路「GRAN ROOF」にも多くの店舗が集積することになる。ノースタワーには大箱の天空レストラン「XEX」がお目見えする。この東京駅八重洲側からマンダリンホテルのある日本橋三井タワー、COLEDO日本橋と東に広がるライン、そしてノースタワーからPCPビル、外堀通りを銀座に入ると有楽町イトシア、マロニエに繋がる。

こう俯瞰して見ると、先日の日経新聞調査で明らかになった「都内の人気の街が西から東にシフトする“東高西低”現象」に拍車がかかるのではないかと想像できる。その意味でも、“MYG(丸の内・有楽町・銀座)ライン”の構築は注目すべきであろう。今後、霞が関、赤坂、浜松町と“都心型商業施設”ラッシュとなるが、まさに東京は“店VS店”から“商業施設VS商業施設”そして“街(エリア)VS街(エリア)”の競争の色を濃くしてきた。

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【筆者プロフィール】

(佐藤  こうぞう)
香川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本工業新聞記者、雑誌『プレジデント』10年の編集者生活を経て独立。1997年の金融不祥事発覚の突破口となった「野村證券総会屋利益供与事件(元社員の手記)」をスクープした『月刊BOSS』(編集長代理)など、数々の雑誌創刊に関わった後、2000年6月、飲食スタイルマガジン『ARIgATT』を創刊、vol.11まで編集長をつとめる。
その後、『東京カレンダー』編集顧問を経て、2002年10月、フジTVと提携し『MENUマガジン』を創刊、vol.3までエディトラルアドバイザー。2004年1月より業界系WEBニュースサイト「フードスタジアム」を自社で立ち上げ、編集長をつとめる。
現在、レストラン・フードビジネス専門のプロデュース&プロモーション会社の有限会社カシェットを運営。2004年 10月から日刊紙の「フジサンケイビジネスアイ」日曜版で「行列 のできる店 仕掛人」シリーズ連載執筆。その他、日本ショッピングセンター協会、東京商工会議所渋谷支部で「商業施設における魅力ある飲食テナント誘致」等のテーマで講演。『月刊店舗』2005年8月号から06年1月号まで「食トレンドの先読み術」連載。テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」で“隠れ家レストランの仕掛け人”として、プロデュースした神楽坂「art et vin HAP(アール・エ・ヴァン ハプ)」が取り上げられる。
日本で初めて「レストランビジネス・ジャーナリズム」分野の開拓を目指す傍ら、レストランビジネス・プロデューサーとして「レストラントレンド」をテーマに講演・執筆を重ねている。日本ショッピングセンター協会発行の『SC JAPAN TODAY』4月号より「食のマーケット&トレンド」を連載開始。
2007年5月、有限会社カシェットから「フードスタジアム」を分社独立、渋谷区代々木にフードスタジアム株式会社を設立。業界トップのWEBニュースとして、現在月間PV600,000を超える東京レレストラン&グルメニュース「フードスタジアム」の拡大、全国展開に乗り出す。『ARIgATT』の復刊も模索中。

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