編集長のつぶやき

【VOICE FROM EDITOR】2006-11-30

「スペインバル」増殖中!

「スペインバル」増殖中!

「立ち飲み」の増殖が一段落したかと思ったら、今度は「スペインバル」が次々にオープンしている。最近の「スペインバル」は“本場スタイル”を売りにする店から、チェーン店の参入による大型店まで業態の広がりを見せている。

フードスタジアムTOP画面の右上にある「検索」で“スペインバル”を調べただけでも、20件も記事が出てくる。9月からの動向を追うと、恵比寿「BAR Guapos(ガポス)」(9月26日)、渋谷「CASA DEL BUENO(カサ デル ブエノ)」(10月24日)、恵比寿「BAR de ESPANA Ocho(バル・デ・エスパーニャ・オチョ)」(11月8日)、表参道「青山ワインホール」(11月22日)がオープンし、そして12月には、恵比寿「バル・アリエッタ・ダンジョウ」(12月4日)、小田急新宿ミロード「RADORINA(パラドリーナ)」(12月13日)と続く。

経営母体は様々だが、社員独立型チェーン店のムジャキフーズから、西麻布などでスノッビッシュな店を展開してきたグッドコック、さらには恵比寿の名店「ティオダンジョウ」プロデュース店と話題性は高い。また、サムカワフードプランニングやクリエイト・レストランツなどの大手企業も新しいビジネスモデルと位置付けて、ターミナル駅エリアや商業施設での展開を虎視眈々と狙って参入してきている。「魚がし日本一」のにっぱんも、スペインバル参入を図ったものの、あえて次のマーケットを読んでイタリアンバール「Wine&Tapas CON BRIO(ワイン&タパス コンブリオ)」(11月16日)に軌道修正した。

いずれにしろ、大手チェーン系や商業施設に強い企業がスペインバルに乗り出してきたということは、その業態に対する顧客ニーズもさることながら、食材・酒類調達、商品開発、店舗オペレーションの面からも、居酒屋やカフェレストランに代わるチェーンビジネスになり得ると考えられ始めたということだろう。昨年12月にニュートーキョーが六本木ヒルズ・メトロハットに60坪・75席のスペインバル「TAPEO(タペオ)」を出したとき、業界では意外性をもって迎えられたが、ちょうど1年経って、それは新業態開発や既存店リニューアルに頭を悩ます大手チェーン店のいいヒントになったと言えるかもしれない。この動きはますます拡大するのではないだろうか。

【筆者プロフィール】

(佐藤  こうぞう)
香川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本工業新聞記者、雑誌『プレジデント』編集者を経て独立。1997年の金融不祥事発覚の突破口となった「野村證券総会屋利益供与事件」をスクープした『月刊BOSS』(編集長代理)など、数々の雑誌創刊に関わった後、2000年6月、飲食スタイルマガジン『ARIgATT』を創刊、vol.11まで編集長をつとめる。
その後、『東京カレンダー』編集顧問を経て、2002年10月、フジTVと提携し『MENUマガジン』を創刊、vol.3までエディトラルアドバイザー。2004年1月より「週刊フードスタジアム」を自社で立ち上げ、編集長をつとめる。
現在、レストラン・フードビジネス専門のプロデュース&プロモーション会社の有限会社カシェットを運営。2004年 10月から日刊紙の「フジサンケイビジネスアイ」日曜版で「行列 のできる店 仕掛人」シリーズ連載執筆。その他、日本ショッピングセンター協会、東京商工会議所渋谷支部で「商業施設における魅力ある飲食テナント誘致」等のテーマで講演。『月刊店舗』2005年8月号から06年1月号まで「食トレンドの先読み術」連載。テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」で“隠れ家レストランの仕掛け人”として、プロデュースした神楽坂「art et vin HAP(アール・エ・ヴァン ハプ)」が取り上げられる。日本で初めて「レストランビジネス・ジャーナリズム」分野の開拓を目指す傍ら、飲食店プロデューサーとして「レストラントレンド」をテーマに講演・執筆を重ねている。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://www.food-stadium.com/blog/99/trackback.html

トラックバック一覧(1)

コメント

■コメントを書く

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

編集長のつぶやき一覧

編集・ライター急募!

フードスタジアムの編集・
取材ライター業務です。

http://www.food-stadium.com

出店・業態開発の相談は

物件探しのお手伝いから
開業、販促プロデュースまで

www.cachette.co.jp