編集長のつぶやき
【VOICE FROM EDITOR】2006-01-11
フランチャイズ展開の夢と限界

「渋谷では降りないですね」「渋谷の街は歩かない」「行きたい店がない」 今週号のUP FRONTで渋谷特集をやりましたが、事前にヒアリングした20代後半から30代前半の女性の声。彼女たちは青山、恵比寿、代官山にはよく行くが、渋谷は“スルー”する。
パルコの上や西武の地下に大人の飲食街ができ、ゼロゲートもある程度頑張ったのだが、やはり渋谷の“街ナカ”に大人は通わない。仮にいい店ができても、タクシーや自分のクルマでセンター街や道玄坂下、井の頭通り、文化村通りに乗り付けるのは気が引ける。そこで、せいぜいセルリアンホテルか宮下公園駐車場、並木橋、道玄坂上から神泉あたりに行くことになる。その結果、渋谷では“ドーナツ現象”が続いてきた。
今回、一度は断りながらも、神南坂フレームの地下に300坪を超える“大人の社交場”をコンセプトにした「キャメロットコート」をオープンさせる決断をしたジンテージの沖隆治社長。“東のGENIUS TOKYO”に負けない“西のCAMELOT”をつくると自信たっぷりだが、沖さんがこのプロジェクトを引き受ける気になったのは、「渋谷区が大人の集まる店をどうしてもつくってほしいと言うもんだからね」が理由。そういえば、六本木ヒルズができたとき、私も東京商工会議所の渋谷支部に呼ばれて講演した。テーマは「これから渋谷の飲食業はどうすれば生き残れるのか?」。私が話したのも「渋谷大人化計画を成功させるしかない」ということだった。
しかし、先達たちは挑戦し、失敗を繰り返してきた。お役所やディベロッパーは仕掛けの入口をつくりはするが、集客するのは事業主。結局、「渋谷が大人の街に変貌するのでは」というムードだけが先行することになる。やはり、渋谷区が真に大人を呼びたいのならば、街ナカの道路や駐車場の整備、宮下公園の抜本的な開発、東横線の新駅をつくる東急や地下鉄13号線駅を開業する東京メトロを巻き込んだ未来図の設計が必要だろう。今回の取材ではそれが全く見えてこなかった。
昨日のテレビ東京「ガイヤの夜明け」を見た。タスコシステムの「ブランドバンク」、ムジャキフーズの独立サポートシステム、そしてバルチックカレー&中小チェーン連合のタキゼン・バルチック・ホールディングスによる「新外食チェーン艦隊」が取り上げられていた。“空前の外食不況”が前提にあり、彼らは“赤字からのスタート”だという。結局、飲食フランチャイズビジネスの失敗をカバーするために、さらに弱いチェーンやせっかくコンテンツができたばかりの飲食人や飲食初心者を利用しているだけに見えたのは筆者だけだろうか? 外食が不況であるという認識の前に、いたずらに安っぽいビジネスモデルを振り回すのはやめてほしい。素直に「負け」を認めて、裸からやり直せばいいのではないか。外食産業に“夜明け”はない。
今回、一度は断りながらも、神南坂フレームの地下に300坪を超える“大人の社交場”をコンセプトにした「キャメロットコート」をオープンさせる決断をしたジンテージの沖隆治社長。“東のGENIUS TOKYO”に負けない“西のCAMELOT”をつくると自信たっぷりだが、沖さんがこのプロジェクトを引き受ける気になったのは、「渋谷区が大人の集まる店をどうしてもつくってほしいと言うもんだからね」が理由。そういえば、六本木ヒルズができたとき、私も東京商工会議所の渋谷支部に呼ばれて講演した。テーマは「これから渋谷の飲食業はどうすれば生き残れるのか?」。私が話したのも「渋谷大人化計画を成功させるしかない」ということだった。
しかし、先達たちは挑戦し、失敗を繰り返してきた。お役所やディベロッパーは仕掛けの入口をつくりはするが、集客するのは事業主。結局、「渋谷が大人の街に変貌するのでは」というムードだけが先行することになる。やはり、渋谷区が真に大人を呼びたいのならば、街ナカの道路や駐車場の整備、宮下公園の抜本的な開発、東横線の新駅をつくる東急や地下鉄13号線駅を開業する東京メトロを巻き込んだ未来図の設計が必要だろう。今回の取材ではそれが全く見えてこなかった。
昨日のテレビ東京「ガイヤの夜明け」を見た。タスコシステムの「ブランドバンク」、ムジャキフーズの独立サポートシステム、そしてバルチックカレー&中小チェーン連合のタキゼン・バルチック・ホールディングスによる「新外食チェーン艦隊」が取り上げられていた。“空前の外食不況”が前提にあり、彼らは“赤字からのスタート”だという。結局、飲食フランチャイズビジネスの失敗をカバーするために、さらに弱いチェーンやせっかくコンテンツができたばかりの飲食人や飲食初心者を利用しているだけに見えたのは筆者だけだろうか? 外食が不況であるという認識の前に、いたずらに安っぽいビジネスモデルを振り回すのはやめてほしい。素直に「負け」を認めて、裸からやり直せばいいのではないか。外食産業に“夜明け”はない。





