編集長のつぶやき

【VOICE FROM EDITOR】2006-01-01

いまなぜ、東京タワーなのか?

いまなぜ、東京タワーなのか?

4月5日、東京タワーの真下に誕生したレストラン「ガーブ ピンティーノ」のオープニングレセプションに顔を出した。

久々に東京再進出を果たした大阪・バルニバービの佐藤裕久社長は、シガー片手にロマンスグレーの長髪をなびかせてパーティ会場を飛び回っていた。レセプションには、かつて東京を沸かし、今もそれぞれの持ち場で仕掛けを続けているプロデューサー、クリエイターたちが大勢押しかけていた。名古屋ブランドを全国区にしたゼットンの稲本健一氏、年商3億円を突破させたハートランドの島田新一氏、新東京ドメスティックスタイルを創りつつあるエイジの佐藤一郎とフェアグランドの中村悌二氏のコンビ。今はチリジリになった懐かしのアリガット創刊編集メンバーの顔もあり、時代が同誌創刊の5年前にワープしたような錯覚に陥った。見上げれば、ライトアップされた東京タワーが天に聳える。「いい場所でしょう。十数年ぶりにこれはイケる、という確信がもてたんです」と佐藤氏。

東京飲食マーケットを下手に知っていると、「ちょっと不安だなあ」と思ってしまうエリアだが、周辺を歩いてみるとそうでもない。外国人ビジネスエグゼクティブの街・神谷町から歩くと、森ビルの新しいオランダヒルズ、タワーレジデンスが途中にあり、イトーヨーカ堂・セブンイレブンの居城も近い。サラリーマンのベタな街・芝公園側から歩くと、堤義明氏“最後のプロジェクト”33階建てのプリンスホテルパークタワー(4月11日オープン)の提供公園をぶらぶら通り抜けるルートもある。新築の建物と古い歴史建造物に緑と公園、外国と日本、そして経済界の栄枯盛衰が折り重なったなんとも不思議な空気感のあるエリアだ。そのコアとなる東京タワーを改めて眺めてみると感慨深い。そのまさに真下にできた店。ヨーロッパのどこかにあるちょっとキザな食堂。シガーバーもあり、純関西和食のカウンター串揚げの店「九四」も同時オープン。こちらは佐藤氏がかつて白金で開店したものの続かなかった業態。リベンジオープンだが、思い切って「立ち飲み串揚げ」あたりに崩したほうが面白かったのではないか。余計なお世話だが。しかし、久々に元気をもらいました、佐藤さん。

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