編集長のつぶやき

【VOICE FROM EDITOR】2006-01-02

「ベージュ東京」体験記

「ベージュ東京」体験記

昨年からフードプロデュースの仕事で関わっている台北の大型レストラン(台北初東京スタイルイタリアン、180坪200席)がいよいよオープンの運びとなり、シェフを連れて最後のキッチン指導に行くために、HISで東京−台北往復チケットを2人分受け取ってから、ようやく予約の取れた「ベージュ東京」のディナーに向かった。

台北ツアーもいま人気でなかなか安いエアーチケットが取れない。ちょっと高めだった支払いを済ませ、いささか損した気分を引きずりながら、これまた「かなりのお値段」と聞いていた話題のブランドレストランに入った。

「ベージュ東京」といえば、昨年12月に銀座シャネルビル10階にオープンしたシャネルとフレンチの巨匠アラン・デュカスのコラボによる店(運営は両者の合弁会社C&D)。筆者は雑誌編集者時代の役得で、かつてパリのプラザホテル「アラン・デュカス オ プラザ・アテネ」でデュカスにインタビューしたとき、「正直、日本に進出する気はまったくないんですよ」と聞いていた。その後、いまの素材・産地ブームを打ち出したスタイルの走りといわれる「ポワンキャレ59」「スプーン」と回ったが、「ポワンキャレは普通の日本人は予約がとれない」「スプーンは日本人客の席が決まっていて、入口近くの2席だけ」という裏話を聞かされて、「なるほど、デュカスは日本及び日本人に対する愛情がないんだな」と思った。ディズニーランドのイクスピアリに「スプーン」が出来たときも、「運営側のオリエンタルランドとフジテレビが破格のライセンス料を払っている」と聞いていたから、その後撤退したときも驚きはしなかった。

だいたいディズニーに行く客がスプーンでは食事しないだろうし、どうせアラン・デュカスを出すなら銀座しかないだろうと考えていたら、そのうちにシャネルとのコラボ話が持ち上がった。ただ、デュカスを知っている日本人がどれだけいるのか、おそらくほとんどの客はシャネルを食べに行くに違いない。料理長も撤退したスプーンのアタマだったシェフだし、日本人の舌をどこまで理解しているのだろうか、なんてあれこれ考えながら席に座った。で、結局、パークハイアットならぬ東京ドームホテル出身者のサービスを受け、日本を知らない外人から見た「日本的ワビサビ」テイストの料理を食べ(いつも食べ残すことのない同僚は、「これが、あの小山薫堂さんがブログで書いていたナイフ。確かに刃と背中が判断しづらいわ」と言って、絶妙な切れ味に苦戦して一切れ残していたのが印象的だった)、さて気になるお勘定は……。

HISで買ったちょっと割高の東京−台北エアー往復チケット代2人分とほとんど同額でした。まあ、シャネルを食べたと思えば納得できるか。この夏には、「ラ・ポルト青山」最上階(新カシータの入ったビル)に、「ノスタルジックなフレンチスタイル」のアラン・デュカスが誕生するというから、今度こそ期待しよう。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://www.food-stadium.com/blog/65/trackback.html

コメント

■コメントを書く

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

編集長のつぶやき一覧

編集・ライター急募!

フードスタジアムの編集・
取材ライター業務です。

http://www.food-stadium.com

出店・業態開発の相談は

物件探しのお手伝いから
開業、販促プロデュースまで

www.cachette.co.jp