編集長のつぶやき

【VOICE FROM EDITOR】2006-01-15

「カシータ」伝説の真相に迫る

「カシータ」伝説の真相に迫る

カシータのオーナーで『Iam a man』の著者である高橋滋さんにインタビューでお会いした。

六本木から青山移転に続き、7月4日麻布十番に「HILL TOP Casita」をオープン、一切プレスを行なわないスタートとなった。「自分で言うのもなんですが、六本木は本当にいい店でした」と3年半を振り返る。開店当初から期限付きの物件だった。「無謀にも飲食素人の私がテーブルの上だけで勝負するレストランではなく、アマンリゾートで過ごすような完璧なホスピタリティを提供できるようなリゾートダイニングを目指して店作りに打ち込みました」。その結果、六本木カシータは進化を重ね、数々の伝説を生む店に成長した。

カシータはなぜここまで進化したのか。それは高橋さんがアマンリゾートを始め、旅や食事のさまざまなシーンで自分が「こんなサービスがあればお客さんに喜んでもらえる」といった“感動の仕掛けネタ”を、その都度その都度自分の店に落とし込む作業を繰り返してきたからだ。高橋さんのネタを店で実現させなければならないスタッフもたいへんだ。でも雨宮竜さんを始めとしたスタッフは「まるでいたずら好きの子供のように」(高橋さん)それを面白がってやり遂げようとする。その仕掛けがみごとに嵌ったとき、客は不覚にも涙を流すこともある。それがカシータマジックとして伝説になる。

「青山店はもうすでに予約がとりにくい状態になってしまいました」と高橋さん。箱としては六本木ほど魅力がなかったし、150坪の大箱。そのハンディをカバーするために1階にポーターを立たせ(時には自らも立ち)、ちょっとばかり手の込んだバレーサービスも行なう。そして今度の麻布十番店へのリムジンサービス。「青山で食事をされ、食後のお酒は麻布十番でというお客さんをご案内していますが、たまには行き先を告げないでリムジンにお乗りいただくケースもあります(笑)」と高橋さん。青山と麻布十番店との相乗効果を模索し始めたところだ。青山が月商7000万円、麻布十番の目標は2000万円あたりのようだ。「ここの店が仕上げれば、次はカフェをやりたいですね。飲食店として多店舗化できる…。でも、いつになることか…」。ちょうどモンスーンカフェを見下ろせる場所で、高橋さんはそう語った。

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