編集長のつぶやき
【VOICE FROM EDITOR】2006-01-23
飲食「第二世代」のイノベーション

久々にラヴの貞廣一鑑さんと彼の渋谷「おはし」でお会いした。貞廣さんは同業者や業界人とほとんど会わないという。
そういえば、私も彼の店のオープニングレセプションぐらいで軽く挨拶するていどで、業界の「今」についてじっくりと意見を交換することなどなかった。広島のマハラジャでディスコ経営から飲食ビジネスに進出し、地元で足固めをしてから東京のレストランビジネスステージに“照明の神様”辻村久信デザインの新和食「茶茶」でデビューしたのが2000年の春。ちょうど私が『アリガット!』を創刊した時期と重なったこともあって、創刊号で「取材を受けるのは初めて」と渋るシャイな彼を無理やり口説き倒してインタビューした。
貞廣さんはその後、和カフェブームをつくり、「茶茶」を進化させた居酒屋ラウンジ、古民家ダイニングを次々に成功させた。商業施設や駅ビルにも進出、大手商社やベンチャーキャピタルからの出資も受けて拡大戦略に突き進んだ。しかし、「飲食バブルはいずれ終わる」と予測し、周辺からの出店支援の誘いを振り切って低採算店舗をスクッラプし、内部の組織固めやオペレーション強化に努めた。よくある破綻のパターンはそうしたサプライヤー、ディベロッパー、そしてキャピタルの“甘い誘惑”に乗って急拡大し、人材やオペレーションが追いつかずに行き詰まってしまうケース。彼のクールな目は、そんな危険な落とし穴を事前に察知していた。
そして、“守り”の内部固めも終わって、これからいよいよ“攻め”に転じると話す。イノベーティブでクリエーティブな新業態の展開がまた見られるのだろうか。そういえば、やはりここにきて出店をピタリと止めていたゼットンの稲本健一さんも、そろそろ新規出店へのギアを切るタイミングなのだろうか。“中島シンジケート”のインフルエンシャルマガジンの様相を呈してきた『D』で大いに怪気炎をあげていた。私は、貞廣さん、稲本さんたちの40代前半世代を“飲食第2世代”と呼んでいる。“第1世代”は言うまでもなくグローバルダイニングの長谷川耕造さんや経営再建中のソーホーズ・ホスピタリティ・グループの月川蘇豊さんたち。“第3世代”のリーダーたちの顔がまだ見えない今、“第2世代”の再度の業界イノベーションに期待したい。
貞廣さんはその後、和カフェブームをつくり、「茶茶」を進化させた居酒屋ラウンジ、古民家ダイニングを次々に成功させた。商業施設や駅ビルにも進出、大手商社やベンチャーキャピタルからの出資も受けて拡大戦略に突き進んだ。しかし、「飲食バブルはいずれ終わる」と予測し、周辺からの出店支援の誘いを振り切って低採算店舗をスクッラプし、内部の組織固めやオペレーション強化に努めた。よくある破綻のパターンはそうしたサプライヤー、ディベロッパー、そしてキャピタルの“甘い誘惑”に乗って急拡大し、人材やオペレーションが追いつかずに行き詰まってしまうケース。彼のクールな目は、そんな危険な落とし穴を事前に察知していた。
そして、“守り”の内部固めも終わって、これからいよいよ“攻め”に転じると話す。イノベーティブでクリエーティブな新業態の展開がまた見られるのだろうか。そういえば、やはりここにきて出店をピタリと止めていたゼットンの稲本健一さんも、そろそろ新規出店へのギアを切るタイミングなのだろうか。“中島シンジケート”のインフルエンシャルマガジンの様相を呈してきた『D』で大いに怪気炎をあげていた。私は、貞廣さん、稲本さんたちの40代前半世代を“飲食第2世代”と呼んでいる。“第1世代”は言うまでもなくグローバルダイニングの長谷川耕造さんや経営再建中のソーホーズ・ホスピタリティ・グループの月川蘇豊さんたち。“第3世代”のリーダーたちの顔がまだ見えない今、“第2世代”の再度の業界イノベーションに期待したい。




