編集長のつぶやき
【VOICE FROM EDITOR】2006-01-28
中目黒らしい二つの小さな店

私は常々、「飲食はクリエーティブだ!」と言い続けているが、最近の新店をリサーチしていると、ますますその考えを強くすることが多い。それは「料理」「空間デザイン」のテクニカルな次元ではなく、まさにオーナーの生きざまや哲学、個性が練りこまれたアンガジュマン(実存)であると言わざるをえないものだ。
日経グループが評価している大嶋啓介氏的な「朝礼」もそうだろうし、石井誠二氏的な「ファミリー主義」もきわめて実存的だ。しかし、創造の現場はスポットライトの浴びないところに潜んでいる。そういった現場に立ちあうと、どんな映画や舞台を観るよりも感動を覚えてしまう。
銀座8丁目の三井ガーデンホテル16階。オープン前のメインダイニング「SKY」のフロアで動き回りながら、「東京初。大人がホテルで遊べるスタイルを創ってみせますよ」と熱く語る古里太志氏。西麻布「フルトシ」、麻布十番「パシフィックカレンツ」でカジュアルダインニングのスタイルを確立、4年ぶりの新店への挑戦である。「街場出身だからこそできる提案」をさまざまなかたちで仕掛けていくという。高級ブランドホテルがひしめく東京マーケットのなかで、パリやニューヨークのデザインホテルでブレイクしているようなラウンジレストランの舞台を創造できるかどうか、業界注目の的である。
ところ変わって目黒川近くの青葉台1丁目。古い住宅街の一角で木造の民家が「青家」というレストランに生まれ変わった。オーナーは世界中を飛び回った元国際線客室乗務員。京都の料亭に生まれた在日三世の彼女は、女性が本当に美しくなる料理を追究して飲食店開業に至った。京都の町家の風情を再現した店で、京野菜、鮮魚、五穀米にこだわった料理を提供する。昼は和カフェ、夜は会員制の和食。ランチには「韓国辛鍋」「自家製カレー」も出る。店を仕切るオーナーの妹の青山有紀店長は「スタッフみんなが自分たちの夢を実現できる店にしたいんです」という。そのためにも、「私たちの出したい料理をほんとうにわかっていただけるお客さまだけに来ていただきたいんです」。店が客を選んで成り立つ、そんな理想を追い続ける。
中目黒駅近くの飲食ビル3階にこじんまりとオープンした炭火焼ホルモン「まんてん」。1階の看板にどこかで目にしたデザインのチラシが架かっていたので訪ねてみた。そのチラシは今般の立ち飲みブームに火を付けた「新宿再生酒場」のそれだった。「まんてん」オーナーの阿部亮氏は、つい最近まで「再生酒場」のチェーン展開の切り込み隊長をしていた人物。同グループの「新宿ホルモン」の元店長だ。自動車のトップセールマンから飲食の世界に飛び込み、「ホルモン」の魅力にとりつかれた。「一人でも多くの方に美味しいホルモンを食べていただき元気になってほしい」と笑顔で語る阿部氏。毎日、芝浦の食肉センターに買い付けにいき、とびっきりの肉を選んで出すスタイル。それは毎日築地に通う板長と同じ感性である。客が感動しないはずがない。
銀座8丁目の三井ガーデンホテル16階。オープン前のメインダイニング「SKY」のフロアで動き回りながら、「東京初。大人がホテルで遊べるスタイルを創ってみせますよ」と熱く語る古里太志氏。西麻布「フルトシ」、麻布十番「パシフィックカレンツ」でカジュアルダインニングのスタイルを確立、4年ぶりの新店への挑戦である。「街場出身だからこそできる提案」をさまざまなかたちで仕掛けていくという。高級ブランドホテルがひしめく東京マーケットのなかで、パリやニューヨークのデザインホテルでブレイクしているようなラウンジレストランの舞台を創造できるかどうか、業界注目の的である。
ところ変わって目黒川近くの青葉台1丁目。古い住宅街の一角で木造の民家が「青家」というレストランに生まれ変わった。オーナーは世界中を飛び回った元国際線客室乗務員。京都の料亭に生まれた在日三世の彼女は、女性が本当に美しくなる料理を追究して飲食店開業に至った。京都の町家の風情を再現した店で、京野菜、鮮魚、五穀米にこだわった料理を提供する。昼は和カフェ、夜は会員制の和食。ランチには「韓国辛鍋」「自家製カレー」も出る。店を仕切るオーナーの妹の青山有紀店長は「スタッフみんなが自分たちの夢を実現できる店にしたいんです」という。そのためにも、「私たちの出したい料理をほんとうにわかっていただけるお客さまだけに来ていただきたいんです」。店が客を選んで成り立つ、そんな理想を追い続ける。
中目黒駅近くの飲食ビル3階にこじんまりとオープンした炭火焼ホルモン「まんてん」。1階の看板にどこかで目にしたデザインのチラシが架かっていたので訪ねてみた。そのチラシは今般の立ち飲みブームに火を付けた「新宿再生酒場」のそれだった。「まんてん」オーナーの阿部亮氏は、つい最近まで「再生酒場」のチェーン展開の切り込み隊長をしていた人物。同グループの「新宿ホルモン」の元店長だ。自動車のトップセールマンから飲食の世界に飛び込み、「ホルモン」の魅力にとりつかれた。「一人でも多くの方に美味しいホルモンを食べていただき元気になってほしい」と笑顔で語る阿部氏。毎日、芝浦の食肉センターに買い付けにいき、とびっきりの肉を選んで出すスタイル。それは毎日築地に通う板長と同じ感性である。客が感動しないはずがない。




